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JR福知山線脱線事故―2005年4月25日の記憶JR福知山線脱線事故―2005年4月25日の記憶
(2007/04)
JR福知山線脱線事故被害者有志

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生存者の方の手記を集めたものです。
この事故関連では名著として有名ですね。

ある日通勤してるときに、代官山の手前線路脇で花を供えてる駅員?をみまして。
なんだろと思って会社で調べたら、日比谷線脱線事故って代官山の手前だったらしくて、その流れでその本がないか調べたら適当なのがなかったので、
関連書籍として出てきたこれを読んだわけです。
くしくもちょうど本を見つけた日と事故の日も近かったので。


家の近くになかなかいい公園がありまして。
ベンチと木陰がたくさんあって、
五月の爽やかな陽気のなか、カップルや家族が
大きな池に貸しボートうかべて遊んだり、
子供動物園で子供がキャッキャしてたり、
なかなかほのぼのとした良い公園で、
世間ののどかさと本の内容のギャップがすごくてえもいわれぬ気持ちになったわけですけど。


20人ほどしかいなかった2両目の生存者のうち、半数近くが手記をよせているのが興味深いですね。
また同じ瞬間について書かれている車両位置や場所によって感想が全く違うしそれぞれの運命が割れてしまっている、なんともいえない不思議さも感じます。
また精神衛生上やはり自然と忘れようとするんだけど、数少ない生存者として忘れることを悪ととらえる気持ちが働くようで、そこを書いて残すことで前に進む契機としたいといった記述が多いのも印象的です。
トラウマって出していかないと進まないもんね。


ただ、これは本の性質上、事件の回りの要素がないためネットで事故報告書をまとめたやつみたいのも読んだんだけど、
ざっくりいうと、元々運転士は優秀でないところがあり、当日もオーバーランしちゃって錯乱ぎみだったのに加えて、車掌がそれをどう本部に報告するかを無線で聞くのに夢中になりすぎてカーブを曲がるの忘れてたと言うのが顛末のようですね。

あとこの関連といえば、レスキューよりも早く駆けつけて全社規模でレスキューしてた日本スピンドル社他の周辺企業。
JR福知山線脱線事故、尼崎脱線事故、日本スピンドルの見事な対応

手記の中にも、社員同士が二次災害を防ごうと声かけしあってる姿が書かれていたり、ありえない状況なのに優先すべきこと、そのために必要なことを冷静に把握してる様子はほんとすごい。
これは会社の日頃の危機管理とか社内体制がしっかりしてないとそうスムーズにはいかないと思う。
偉そうだとか言われるからおとなしくしてるのだろうけど、緊急災害とその辺からめたお題で公園なり本なり広めたら相当有益だろうに。


ちなみにその前に読んだのは。


墜落現場 遺された人たち (講談社プラスアルファ文庫)墜落現場 遺された人たち (講談社プラスアルファ文庫)
(2005/07/21)
飯塚 訓

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これはいままで読んだ本の中で私が一番素晴らしいと思ってる墜落遺体の続きですね。
遺族のその後が書かれてて、それぞれの苦悩や乗り越えようとする姿がすごいです。
特に企業人が多くなくなった事故だけに、子供たちもお父さんをなくしてるんだけど、その後成長して、明るいニーチャンしてたりエリートだったり色々だけど、
それぞれに父の遺志を考え、母を守り、立派に生きてるのが印象的だった。
思春期にそういうのを乗り越えただけあって人間成熟度が半端ないのが発言からも読み取れる。
ただ他方では娘がなくなったことが原因で離婚、趣味の間だけは娘といるような気がしておしゃべりするんですという人も。

故人を自分の中のどこに置くかについて考えさせられますね。

あとこの本は前作もそうだけど、ほんと自分の親のことについて考えてしまう。
親と喧嘩してる人いたら読むべきだね。
そうでなくで是非お読みください。


さて本題なんですけど、
最近になってようやく、私何でこんな本ばっか読んでるんだろうと不安になりまして。
というのも、
休み何してますか?

本読んですんですよ。

自分も好きですよ!!小説ですか?

いえ、ノンフィクションが好きなんですよ。
主に自伝が好きなんですけど、
ジャンルがジャンルなんで、事件とか事故を扱ったものもおおいんですね。

え……あ…そうですか…(;^ω^)

という流れが非常に多い。
なんで読書は食いつくのにノンフィクションは引くんだよ。
いいだろうよ!!べつに!!
と思うものの、たしかにメンヘラと思われても仕方ない節もあるような。
考えてみれば中学生の頃から日曜午後のザノンフィクションを欠かさず見ていた。
今に始まったことではない。


まぁしかし、人間どんな死にかたするかわからないですからね。
知ることは悪いことでもないと思います。
生きてきたって、想像もつかないことが次々起こるわけですから。
広瀬ヒロ
Posted by広瀬ヒロ