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敏感すぎる自分を好きになれる本 の感想



HSPということばをしった。

HSPとは外部からの情報にやたら敏感な人を言うらしい。
エンパスに近いけどエンパスはスピリチュアル業界の概念でHSPは心理学概念。



社会で生きてて瞬発的に「あっすみません」っていう人いるじゃないですか。
私もですけど。

自分の行動に指摘を受けたりミスがあった時、相手がみなまで説明するより早く、相手にとってこうすべきだったってことが理解できるために、つい出るんですが。

これってHSPあるあるなんじゃないかな~。


そんな本を読んだ話。







敏感すぎる自分を好きになれる本



HSPを定義提唱したアーロン氏の原典を読んだ日本の臨床医のHSP臨床解説本。
なんかあやしい自己啓発本に見えるけど結構真っ当。


ちなみにHSPってどういう定義なのっていうのがこちら。

光、音、におい、味、人の気分や感情、化学物質などに敏感
他者に過剰に同調する(嬉しい話や不幸話を聞くと当事者になったような感じになる)
直感力、ひらめきがつよい
慎重。自分のペースですすめることを好む
完成が鋭く、本、映画、絵画、音楽などの芸術を好む。


ちなみに、例を挙げるとこんな人。





oh⋯its me.




HSPというのは、人の心理や物理の変化に対して、「物事を咀嚼した上で人の何倍も情報を受け取る装置」が実装されてるということらしい。

いいことも悪いことも、とにかく情報の分析処理能力が高い。

だから、HSPはまず人から1言われたら(というか話してる最中に)、10理解できる。

そして人がキレた時や不快感を示した時にも同じように10倍受信する。
それどころか相手の怒りを理解してしまうので、相手を責められなくなり自分の逃げ場がなくなる。

そのためちょっとしたことでトラウマになりやすい。

そして、人の10倍の情報データを処理してる為、脳のHDDとメモリの使い方が半端ない。当然疲れて何かあるとすぐにヘトヘト。



原典のアーロン氏の本によると、HSPはセロトニンとかドーパミン受容体に関する遺伝子構造が普通の人と違うらしい。

しかも、その遺伝子はADHDと愛着障害(パーソナリティ障害)のリスク遺伝子だそうな。


HSPの子供は親から褒められたら10倍受け取り、親から怒られても10倍受け取るため、実際はそこまでではなかったとしても虐待された子供と同じメンタル状態(愛着障害)になりやすいらしい。

私は極端な孤独癖を持っていて、回避性パーソナリティ障害にかなり近いことは知っていたけど、まさか原因のひとつがそこだったとは。


そして、読んでて驚いたのが、なぜHSPは自己肯定感が低いのか?についての記述。





ん?
これってつまり自己肯定感の低さって「嫌なことを相手に適切に嫌だという能力がないから起きてる」ってことでは?

え?まじで?

だとしたら自己肯定感が低い人間がするべき訓練って、「自分が嫌だと思った時にやんわりと社会性を保ちつつ相手に伝える訓練」なのでは?

衝撃。






くらいはなしのようだが、「普通の人ができることができないから、自分が努力しないからこうなんだ」では無いとわかったことは相当に救いになった。

あとHSPは人口でいうと20%程度らしく、私は生きる上で80%の人間と分かり合えない。とさいしょから納得出来るのは大きい。
いままで自分が変なのか?とくよくよ悩んでいたけど、まぁ実際遺伝子の結果変なんだからしゃーない。と思えたことも大きい。

ちなみにHSPは高い感受性をもちつつ、内向的でオドオドしててリスク回避型がおおいらしいのですが、感受性はそのままで好奇心、社交性、リスク許容におきかわったHSPのHSS(刺激探求)型というのもいるらしくこれは人口の6%。

私はどう考えてもHSPのHSSなんですけど。
HSPHSSは、HSPからみるとアグレッシブなので警戒されがち、かといって非HSPは自分が疲れるって理由であまり、付き合いたくないので「明るく活発に見えるのにマジで友達少ないしひきこもりがち」という謎キャラを確立してる気がする。




ちなみにこういう系統の本でありがちな「理屈は完璧だけどどう解決したらいいかは書いてない本では?」と思いきや後半の半分は実践編的なことも書いてあります。




こんな感じのQAがならんでて最初見た時はふーんこんなの役に立つの?って感じでしたが、ダメージ受けた時にちょうど思い出して、ためしに回答通りにやるってみたらダメージが80%くらいカットされた。
すごい。

Aの部分は、心理学とか行動認知学とか踏まえた「ひとまず応急処置的にこれをやる、そのあと少し良くなったら今度からはこうすること」みたいなことが書いてあるんですけど、マジでHSP応急処置ハンドブック感半端ないです。
実用度が高い。
HSP臨床20年は伊達じゃない。


あと「こんな10パターン以外にもHSP的に色々困ること無限にあるわ。じゃなかったら30何年も悩まないわ」って思ったけど、実際生活の中で使ってみると2~3項目ばっかり見てることに気づく。
案外悩みの本質(脳の癖)はワンパターンなのかもしれない。

ちなみに私は偶然電書版かったんですが、(>'A`)>ウワァァ!!ってなるの、仕事中とか帰り道多いじゃないですか。
そういうとき職場のトイレでも道端でもサッと開けるので電書版がおすすめです。



以下は蛇足ですが。

私はずっと自分を標準的な人間だと思っていたので、みんな自分くらいの感受性があるものだと思っていたんですよ。
孤独癖も標準的な人間の誤差の範囲だと思っていたし、たんなる表現の仕方の差だと思っていたんです。

ちがうなんて。ほんと衝撃ですね。

さらに思うのは、世の中の人は、相当楽に生きてるんだな~ということ。


これは感受性云々以前に、非HSPが世の中のマジョリティなので、「HSPは神経質で生たれ弱い人間」というレッテル貼りがまかり通る点があるんですよね。

もしHSPがマジョリティだったら非HSPを「ほんと鈍いし気が効かないなぁ」と思うことが当たり前になってたでしょう。


ちなみに、MENSAは圧倒的な頭のよさをもって社会でブイブイ言わせてるかと思いきや、頭が良すぎて社会に馴染めずニートが多いらしい。

どんな性格や特性も、なにが有能か正しいかではないんですよね。
マジョリティこそが正義。



ちなみに冤罪事件史を読むと逮捕者はほとんど無職か無職同然の人です。
逮捕しても社会影響がないから。

人間は、社会動物である以上、社会から孤立した生き物には容赦がない。

そうならないためには、大衆からあぶれないこと。


大衆的な遺伝子。
大衆的な思考。

平凡こそ生存戦略の王なのだなぁと、痛感する本でありました。





広瀬ヒロ
Posted by広瀬ヒロ

Comments 2

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てぃぐてぃぐ  

お久しぶりです

ヒロセさん、お久しぶりです!
以前、ツイッターを通じて何度かやりとりさせていただいた、てぃぐてぃぐと申します。
最近、またブログを更新してくれていて、すごくうれしいです^^

「自己肯定感の低さって「嫌なことを相手に適切に嫌だという能力がないから起きてる」ってことでは?」
の部分、私も常々悩んでいて、ぼんやりと思っていたことでした。
恋愛でも家族関係でも、はっきりとNOが言えなくて(言えても極端な形になってしまい)、我慢を重ねた挙句、精神的に行き詰るということをずっと繰り返していたからです。
なんとかストレスなく「NO」を言ったり、自己主張できるようになりたくても、なかなかうまくいかず、また緊張しすぎて辛くなるのを繰り返していました。

私のカウンセリングの先生によると、正常な自己肯定感を持っている人間は「NO」を言っても他人に嫌われたり見捨てられる、なんて思いもしないらしいですしね…。
同じ環境に育っても、私とまったく異なるパーソナリティを持っている弟(スクールカースト上位のリア充で、気に入らないなら来ない、勝手に留年したりする)を、昔から自分勝手だと思っていましたが、そもそも彼は非HSPで、自己肯定感がちゃんと育っているのかも。

この記事は私にとっては目からウロコでした。
「敏感すぎる自分を好きになれる本」、実践編もあるなんて本当にすばらしいです。紹介してくれてありがとうございました。
これからも楽しみにしております。

2017/03/14 (Tue) 11:01

広瀬  

Re: てぃぐてぃぐさん

わーご無沙汰してます!懐かしい!!見ててくださってありがとうございます!

>恋愛でも家族関係でも、はっきりとNOが言えなくて(言えても極端な形になってしまい)、我慢を重ねた挙句、精神的に行き詰るということをずっと繰り返していた
これですこれ。私も。めっちゃわかります。
同じ悩み持ってる人じゃないといまいちわかりづらい悩みですよね⋯

私もこの本読んで目からウロコでした。
実践編がすごく良く使えて効果もあるのでもしよかったら買ってみてくださいー。
いろんな本読んできましたが、しんどくなった時ここまで使える本はあんまりなかった気がします。

>ヒロセさん、お久しぶりです!
>以前、ツイッターを通じて何度かやりとりさせていただいた、てぃぐてぃぐと申します。
>最近、またブログを更新してくれていて、すごくうれしいです^^

>「自己肯定感の低さって「嫌なことを相手に適切に嫌だという能力がないから起きてる」ってことでは?」
>の部分、私も常々悩んでいて、ぼんやりと思っていたことでした。
>恋愛でも家族関係でも、はっきりとNOが言えなくて(言えても極端な形になってしまい)、我慢を重ねた挙句、精神的に行き詰るということをずっと繰り返していたからです。
>なんとかストレスなく「NO」を言ったり、自己主張できるようになりたくても、なかなかうまくいかず、また緊張しすぎて辛くなるのを繰り返していました。

>私のカウンセリングの先生によると、正常な自己肯定感を持っている人間は「NO」を言っても他人に嫌われたり見捨てられる、なんて思いもしないらしいですしね…。
>同じ環境に育っても、私とまったく異なるパーソナリティを持っている弟(スクールカースト上位のリア充で、気に入らないなら来ない、勝手に留年したりする)を、昔から自分勝手だと思っていましたが、そもそも彼は非HSPで、自己肯定感がちゃんと育っているのかも。

>この記事は私にとっては目からウロコでした。
>「敏感すぎる自分を好きになれる本」、実践編もあるなんて本当にすばらしいです。紹介してくれてありがとうございました。
>これからも楽しみにしております。

2017/04/02 (Sun) 10:07

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