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幸福論。


私は人の日記を一切読まないのだが、最近よく読んでいるブログがある。

派遣をしてる30代独身女性のブログなのだが。

焦げて盛り付けも何もあったものじゃない感じの手料理や、ほとんど他人が登場しない生活ぶり、毎日の抑揚のなさとかが「リアルな30代の独り身の女」って感じで猛烈な親近感を覚えてついつい見てしまう。


特に面白いのが家計費。

なんと東京の一般OLの1/2~1/3くらいなのだ。
おそらく地方在住とおもわれるので普通に成り立つのだろう。

この人は元々、派遣をしてた訳ではなく正社員をしてたようなのだが、自分に合わず、このままでは病気になると思い、派遣になったようなことが書いてあった。


たしかに、私の周りでも、お金よりストレスのない暮らしがいいと言って、似たようなライフスタイルになった人がちらほらいるせいか、なんとなく心当たりがある。



この人の記事を読んでいて、世の中の幸せの軸には、
「ないと不幸になるけどあってもさほど幸せにならない幸福」

「あると幸せに感じるけどなくてもさほど不幸にはならない幸福」
の2種類の幸せがあるのだなぁと感じた。



「ないと不幸になるけどあってもさほど幸せにならない幸福」は、
ないと不幸に感じてフラストレーションになるから、なんとか解決しようとする。
でも、解決したからと言って別に幸せにはならない。
あったらあったで、まぁありがたいものの、特に意識しなくなってしまう。


一方「あると幸せに感じるけどなくてもさほど不幸にはならない幸福」は、
あればかなり幸せに感じるけど、ないならないで普通に暮らしていける。
だからあまり躍起になってこの幸せを追い求めることは無い。

「ないと不幸になるもの」は親子丼でいえば、鶏肉あたり。
ないと親子丼が成り立たない。
そして「あると幸せに感じるもの」は三葉だろうか。
あった方がいいがなくても親子丼は成立する。


私の場合は「ないと不幸になるもの」は、ニキビのできない肌とかで「あると幸せに感じるもの」はオタク活動あたりだろうか。

ニキビのできない肌は、20代化け物のような顔で過ごし相当苦しめられたが、今落ち着いてるけど別に幸せ!といえばそうでもない。
オタク活動もあれば人生に彩を与えてくれて楽しいけど、なくても別に生きていける。


これは人によって千差万別のはずだ。





彼女のブログにこれ以上働いたら病気になるかも、という話があった。
その話が、私がおなじ境遇にあった時と大きな差があって大変興味深い。

これ以上正社員で働いたら病気になるかもしれない。それなら派遣の方がいいのでは。
というような話でその後派遣になっている。

一方同じ境遇になった時、わたしが真っ先に思ったのが
「今の貯金なら、あと数年はここに住めるから休職してもその間に転職位はできるだろう」だった。

私は家オタクなので、住みたい立地や条件の家に住みつづけたい=それを満たす収入や仕事を維持出来ないことは「ないと不幸になるもの」にあたる。

なので、それを担保しながら、休職してでも生活の維持をしたいと考えたのだ。

しかし彼女にとっては、病気のない平穏な生活こそが「ないと不幸になるもの」であり(まぁ普通はそうだけど)、正社員待遇などは「あると幸せに感じるけどなくてもさほど不幸にはならないもの」なのではないのかなぁと思った。


幸福の概念が、私と逆なのだ。




人間不思議なもので、「あると幸せに感じるけどなくてもさほど不幸にはならないもの」は簡単に手放してしまうのだと思う。
つまり、幸福のプライオリティとしては
「ないと不幸になるけどあってもさほど幸せにならない」>「あると幸せに感じるけどなくてもさほど不幸にはならない」だ。



そしてまた、人間は時として「あると幸せ」「ないと不幸」を間違ってしまうものだ。
年収x00万円が「ないと不幸」だとばかり思い込み、過労とイライラを撒き散らしながらQOL爆下がりライフを送っている人などごまんといる。

また「あると幸せ」程度のものを「ないと不幸」だとばかり思い込み、結局自分のモチベートがあがらず「ないと不幸なものなのに私は手に入れられなかった。」と、「自分は頑張れないダメな人間だ、手に入れられなかった不幸な人間だ」だと烙印を押すパターンもある。

ダメなのはそこじゃなくて、
「自分がどういう状態であれば幸福なのか知っているか」
ということだ。

もしそうであれば、現状に悩みはないはずだ。
あったとしても、ゆったり生活のためにお金が少ないんだよな~などの納得感のある諦めぐらいだろう。


私と彼女は全く真反対の生活をしており、会ったとしても全く話も噛み合わないだろうが、ここだけは、ただひとつ確実に共通している。

焦げも盛り付けも何もあったものじゃない感じの手料理も。
ほとんど他人が登場しない生活ぶりも。
毎日の抑揚のなさも。

そんなことは、人生の幸福においてさしたる問題ではないのだ。
それがいいかといえば微妙ではあるんだけど。笑



大体人間、あると幸せ/ないと不幸を間違えてとらえてると、大きい問題ほど、人生でどん詰まりになる。

そして転換を求められる。


そんな時、自分にとって幸せだと思っているものが案外「あると幸せ」位のものなんじゃないかと、考えてみるといいのではなかろうか。

これは、自分の人生含め、であるのですけど。












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広瀬
Posted by広瀬

Comments 2

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通りすがり  

いつも楽しく読ませてもらっています。
私もその派遣社員の方のブログに興味があるのですが、よかったらブログタイトルを教えてもらえませんでしょうか?

2018/07/06 (Fri) 13:12

広瀬  

Re:

こんにちは。
他人の記事を勝手にネタにして勝手に書いてるためちょっと言いづらい部分もあり…
ずばりの回答は申し訳ないですが遠慮させてください。

結構ファンの多い?貯金クラスタの方ようなので、それと記事に書いている情報で調べると出てくると思います~。

よろしくお願いします。

2018/07/07 (Sat) 22:18

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