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努力とは。


ある時20代前半くらいの友達が、仕事を頑張ってきたお姉さまの経歴を聞いたとき時に、
私も努力をしなくては、というようなことを言っていたのだ。

若い子にとってはやりあげた人間の努力論というのは、素直に聞けるしある種、感銘を受けるものなのかもしれない。

私は、その友達たちに自分の素性を言ってないので、
おそらく、その人たちから見たら、私はいい年して結婚もできず、いまだにへらへら遊んでるけど、そこは失礼だからつっこんではいけない人っていう感じだろう。
だから、何か言うところでもないな、とおもって、その場はそのやりとりを、へらへらと眺めていたのだが。

しばらくしてから、その出来事について考えるようになった。
努力について。
私は、もしもう一度努力するなら、気を付けたいなと思っていることがある。

それは「何者でもない自分を何者かにするために、○○になりたい」というタイプの努力をしてはいけないということだ。
なぜかというと、「○○になりたい」が目標なので、まず、なった途端燃え尽きてしまう。
上場ゴールとか結婚ゴールとかがいい例だろう。

そして、なるための努力や投資が大きければ大きいほど、なった自分をひけらかすようになる。
どうしたって自慢したい。
しまむらしか持ってなかった人が、何年も貯金して買ったブランド品があったとする。
家においてくだろうか?ひたすらに見せびらかすはずだ。

そうやって、「何者か」になった自分を「わたしは、僕は、これになるためにこれだけがんばりましたから」と見せびらかし、独特の傲慢さを周囲にふりまく。
その鼻につく匂いは、当然人から倦厭される。謙虚さがないからだ。そういうのを人は結構敏感にかぎ分ける。
これは自分を顧みておもうことだ。



でも、じゃあそれ以外の努力に何があるのか、知ったのは本当に最近だ。
それを教えてくれたのは、同人誌制作だった。

あのはちゃめちゃな同人制作の努力の源泉は「作ってみたい」だけだ。
別に同人作家として名を上げたいとかもないし、周りにちやほやされたいとかもない。
作った結果思うのは「やったー!つくれたー!」だけだ。

そして周りからすごくほめてもらったり喜んでもらったりもしたけど、それは私の中ではあくまで「おまけでついてきたこと」でしかなかった。

「これがやりたい」が起点の努力は、作れたことと自分が何者であるか?に因果関係がないから、自分の価値が高まったように感じることはない。
残るのは、「次はこうしたい」だ。
もっとうまくやれるようになりたい、もっと精度を上げたい、ここをよくしたい。

自分の意識の100%が「自分」ではなく「モノ」に注がれる。
それが正しい努力なのではないだろうか。


これは、おそらく企業での新規事業開発などでも言える。
ああいった業種は華々しく脂ぎった匂いがするので、自分を大物にしたい人たちが結構寄ってきがちだ。
でも、そのひとたちはよしんばいいものが作れても、それで飽きてしまうだろう。
だって成功者になった時点で本人の目標はかなっているのだから。
もうこれ以上、やり続ける動機が本人にない。
スタートアップ企業が上場してすぐに全株売り抜けて社長がいきなりやめる、というのが多いのもそれが理由だと思う。
そもそも金儲けのために事業開発をしただけで、事業開発をしたいわけじゃない。
それでも金儲けのために上場できるほどのものを作れるのはやはりすごいと思うけど。

しかし事業というのは永続性が求められ、市場ニーズに合わせてカスタマイズ・フィットさせていくことが、初期に作るよりよほど大事だったりする。
その時に、「次はこうしたい」という思いがすごく重要になる。
それがないと、事業を続けられない。

じゃあどうしたら「次はああしたい、こうしたい」といろいろ思いつくかって、単純に好きだからだ。
事業を作る、「今、この世にないものを作る」というのはそういうことなのだ。


私は、ずっと自社事業というものの扱いがわからなかった。
受託事業は言われたものにコミットすればいいけど。
自社事業はある種「表現」が求められる。この事業をどうしていきたい、次はどうしたいという視点だ。
そんなものサラリーマン風情がもってるわけないだろ、その感覚あったら独立してるわ、ってずっと思ってた。
実際そういう部分も多分にあって、所詮企業内の事業立ち上げなんて茶番の域を出ない。
「物を作るってどういうことか」分かってる人なんていないから、わかってない人が部署を作って、わかってないコンサルに何作ればいいか聞いて、わかってない人が新規事業企画書を書いて、やっていけば事業がいずれできると、企業は本気で思うのだろう。
誰もわかってないから止める人すらいない。
おめでたいことだ。


当たり前のことだが。
やれと言われてからと言って事業をやってはいけないのだ。

自分が本当に心からこれを作りたいとおもう事業でなければ、断らなくてはいけない。
なまじ年を取ってるぶん、好きでない事業もスキルと経験である程度作ることができてしまう。
そういう人は、IT市場にも、とても多い。

私も好きでもない事業でも立ち上げられるのがスキルだと思っていた。
これは受託事業に長く携わってきた功罪だと思う。

でも、自社事業は、立派な外側はスキルで作れても、本質のなさは見抜かれてしまう。
社内は誤魔化せても、顧客はごまかせない。
逆を言うと本質さえ抑えていれば活路はあるのだ。
本当にその事業をすきなのであれば。

これらのこと。
間違いないと確信をもったのは、同人を作った一連の出来事があったからだ。
なんで同人を作ったかといえば、制作が物凄い大変とわかってても、それでも作らずにはいられないと思えるほど安室透が好きだったからだ。


この年末。
暗い帰り道をあるきながら。
今年やった事業と、彼の存在とを振り返り、そんなことを思った。




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