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Jellycatの偽物騒動と偽物の見分け方


今日は、大量のJellycatのぬいぐるみを観察し、多角面から研究したために、なんだか色んなことがわかってしまったJellycatオタクの話を聞いてほしい。



Jellycatって何よ?

そう、そもそも、Jellycatって何よ?という話だ。
私も全く知らない世界だったのだが、ひょんなことから海外幼児トイに詳しくなり、その過程でこの名前を知った。

Jellycatとはイギリス、ロンドンに本社があるロンドンっ子に絶大な人気を誇るぬいぐるみメーカーだ。

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どのくらい人気かというと、このメーカーのぬいぐるみ、年間100万個売れているらしい。
しかも、イギリス王室シャーロット王女の報道用に公開された写真に、このメーカーのぬいぐるみが映っていたことから、王室御用達ぬいぐるみメーカーとしても名を上げた。

Jellycat_bn2.jpg


しかし日本だと、普通に暮らしていたらあまり耳にしないだろう。
私も初めて聞いたときは、Jellycat?人気?どこ情報?と思ったのだが、Jellycatは、子供が舐めたりしても安心のやわらか素材&おうちで洗える、が売りの子供用品で
・ほわほわなものが大好きな乳幼児をお持ちのほわほわな奥さん
・ほわほわなものが大好きなほわほわな女子

あたりに人気とのこと。
もちろん、日頃このブログを読んでくださってる武闘派諸氏とは100%ベクトルが違うと思われるので、知らなくて当然。大丈夫。無問題。
ちなみに、Jellycatの名前は知らなくても、ツイ廃民なら、この画像は知ってる人もいるのではなかろうか。

F6CB.jpg
出典:https://www.Jellycat.com/eu/fluffy-crab-f6cb/

ふわふわのカニ。
今日はこれの話をする。

Jellycat偽物騒動とは?



さて本題だが。
このJellycat、検索するとサジェストに面白い言葉が引っかかるのだ。

fafagaf.png

なにやら、人気過ぎて偽物が出回っているらしい。
面白いなと思ってどんな偽物が出回っているのか調べてみたのだが、全くその偽物の画像が全く見つからない。

Jellycat amazon 偽物
Jellycat 楽天 偽物

等わざわざ調べてみたが、それでも出てこない。
しかし、この、Jellycat偽物騒動、日本の販売代理店も言及するほどで



ということを言っている。
が、しつこいようだが、どんなに探しても、偽物の実物が全くネットに出回ってない。
正直、こんなに騒がれているのに実体がないという状況自体がめちゃくちゃ面白くなってきて、その後もかなり調べたが、見つけたのはこのツイートくらいだった。



こちらの本物はこれ。
A6A.jpg

タグが見れないので何とも言えないが、
・種の周辺のかがり縫いの有無
・足の造詣
の2点は確かに正規品と大きく違う。
特に足の造詣については、Jellycatの食べ物系の脚は、すべて共通の型紙でできているため、アボカドだけ写真と大きく異なるというのは製造上も考えにくいだろう。
参考:足の造詣
gaf464fa.png

出典:https://www.Jellycat.com/eu/search/?term=sushi


しかし、この偽物騒動。
結構前に収束してるようなのだが、調べていくうちに事態が収束しない原因がJellycat自体にもあるのでは…?と思うに至った。


Jellycat偽物騒動1 Jellycatの製品、本物なのに偽物っぽく感じる問題



このJellycat、こういってはなんだが、正規品であっても品質があんまり安定してない。
簡単に言うと、宣伝画像と実物の差がすごい。
実は同時期にミッフィーの海外版も腐るほど見たのだが、どこの国の製品(ミッフィーはロイヤリティ契約を結んだ現地のメーカーが製品を企画・製造できる。国内だとセキグチが有名)も、生地や頭と体のバランスなどがほぼ一緒だが、その点Jellycatは同一メーカー同一製品のはずなのに、なぜかバラエティ豊かなのだ。
そのゆるさが結構好きでもあるのだけど。

具体的にどんなところが品質不安定かというと
・しかるべきところに綿が詰まってないため、顔がゆがんでいる
・毛足が長いぬいぐるみが多いのだが、顔周りの毛のカットが甘いため、目元がかわいくない
・Jellycatの売りである「ふわふわな手触り」の生地は、生地の癖がつきやすいのか、毛並みが悪いぬいぐるみが結構いる
あたりが多い。


「直営公式サイトでは作りの良いのを確保して定価で販売して、量販店向けのものはそれ以外のものを卸しているのでは…?」
と思いもしたが、公式サイト品が明確に品質がよい訳でもなく、逆もあったので確証はない。
公式直営、量販ってなんだよ?という話はこの次で説明する。

ちなみに、ネットで人気のカニは、比較的品質が安定し、毛並みも安定して、個体差がなくハズレは少ない。
ただ、カニは、宣材画像のように口元に、左右のバランスよく、はっきりV字の黒いステッチが入っているのが最も出来がいいものになるのだが、これをクリアしてるものは、ロットによってばらつきもあるだろうが、大体30%くらいだろうか。
(Jellycatソムリエみたいになってきた…)


結局のところ、偽物騒動は収束したものの、肝心の正規品に、「このクオリティの高さは本物だ」と、偽物を跳ね返すだけの安定したクオリティがないため、「これ本物なのかな…?大丈夫かな…?」とユーザー側がずるずる偽物の亡霊に惑わされ続けてしまっている、という部分も多分にあると思う。




Jellycat偽物騒動2 日本正規代理店が高額すぎて、安い並行輸入品が偽物を疑われる問題



Jellycatのぬいぐるみは、しょっちゅう正規代理店より安い値段で並行輸入品が出回っている。
そのためか、
「日本正規代理店より安く販売してるんです。これ、偽物なんですか?」
というトピックが、しょっちゅうネットにあがっており、これも偽物流通説に拍車をかけている。

何でそんなことが起きるか。
人気商品の「Blossom Tulip Bunny」を例にして、購入方法の違いを、図にしてみた。

日本人が、国内にいながらJellycatを手に入れる方法は、大きくわけて4ルートあるのだが…


無題のプレゼンテーション
※VATは、EUの消費税のこと。イギリスは20%課税だが、EU圏外からの購入は免税。

なんと、日本正規代理店の通販サイトで買う(ルート3)と、1体あたり送込4,850円するのに対して、イギリスの公式の通販サイトで買う(ルート1)と、送込4,704円で2体=1体あたり2,352円で買えるのだ。

たとえば、楽天などで並行輸入品を売ってる業者、転売屋がルート1の方法でこの商品を購入し、1体3500円でメルカリに出品したとしよう。
買った人→日本正規代理店の通販より1,000円も安く買える
転売屋→仕入れが2352円なので、送料等引いて500~700円くらい?の儲け
と、双方win-win。


安い公式価格に対して、転売屋が高額転売して公式がキレるのはよく見るが、Jellycatは公式が高額販売して、それよりかなり安い並行輸入品が山ほど出回る、という逆転現象が起きているのだ。
そんなんだから、怪しい転売が衰えるわけもない。

そんな状況を見て、日本正規代理店が出したのが、先程の
「青い袋がついてるのは本物と思うけど、それ以外はわからないです 」
というツイなのだが…。

青い袋とは、英国公式サイト、日本代理店公式サイトで購入すると特典としてつく巾着袋のことである。

公式サイト特典のため、正規契約店であっても付けてない、販売店の方が圧倒的に多い状況の中、日本正規代理店は、「公式サイト以外の商品は、全て正規品であるかわからないからね」と言ってしまったようなものなのだ。

昼ドラで言えば、本家筋の息子が、腹違いの兄や弟に
「僕はこの一族の証として、父上(英国公式)から青い袋をさずけられた。お前は持ってないよな?本当にお前はこの一族の人間なのか…?」
というようなものだろう。
早く金田一京助をよんだほうがいい。


公式が高すぎるせいで偽物かと思うくらい安い価格の並行輸入品が山ほど流通したり、
様々な流通が存在してる中、公式が「ウチと本国の通販以外のは正規品か分からないから」と言ってしまったり…

日本販売価格が高すぎると、こんな混乱を招くのか、という興味深い例だと思った。

Jellycat偽物を見分ける方法



というわけで、なんやかんやでJellycatのぬいぐるみをなん十体も観察した私が、
素人でもわかる見分け方をお教えします。

(1)タグ
この時期、世界各国の色んな有名メーカーのぬいぐるみを見てたんですが、偽物ってなぜかタグが違うことが多いみたいです。
また先述の偽物アボカドの販売サイト見つけたんですが、そもそも「Jellycatです」とすら言ってないんですね。
アボカドのぬいぐるみです、と言って売ってるだけ。


タグなんてコピー簡単だろうと思うのですが、もしかしたら偽物製造業者の中でも、タグを完コピするのは一線の何かがあるのかもしれません。

というわけで、どうなのかなと思ったら、紙タグや布タグを確認。


(2)実際の商品を確認する
前述の偽物のアボカドなんかもそうですが、おそらく購入時は公式画像の転用→届いたら偽物、という話だと思うので、偽物か怪しい時は
・現物を確認
・公式の画像と見比べて、違うところがないかチェック
すると良いでしょう。

見抜けないくらい精巧に作るには、偽物製造業者の労力がみあわないため、偽物はそれなりに雑=普通に観察すればわかるレベルなのではないか、と思います。
逆に、ものすごく観察して買っても騙されるくらいのものだったら、本家より手間がかかってる偽物、という謎の製品でしょう…


(3)英国公式サイトで買う
今のところ、最も確実に、最も安く、最も安全に正規品を買う方法は、ルート1の英国公式サイトで買う方法です。
今、ユーロが120円前後と円高推移してるので、特にオススメです。




以上、報告終わり。

ちなみに私はトイ業界の人間でもなんでもないですが、よその業界なかなか面白いですね。
いい勉強になりました。

書いたことは個人の感想であり、JellycatやJellycat製品とは、一切関係ありませんので、よろしくお願いします。



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