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イカれた仲間を紹介するぜ、fire house!


そういえば、もう何年も前になるが家を買った。

そもそもの発端は、前に住んでいた賃貸の家の向かいに1日中吠え続けるゴールデンレトリバーがいたことだ。

その狂った犬は、2階建ての一軒家の屋上で飼われていた。
家主は老人なのだが、ほとんど犬の世話もせず、散歩もいかず、寒い夜も外に放置しっぱなしのため、犬が狂ってしまい、10時間近くは吠え続けているのだ。


また、時々(月に1回くらい)散歩に出しているようだが、躾を全くしていないようで、他の犬に吠えかかったり、老人の飼い主が引きずられて痛い痛いと叫んでる声が我が家のベランダから聞こえてくることもあった。


ちなみにその家、表札に「弁護士 xxxxx」と何故か職業名が書いてあった。
ググッたところ自宅開業では無いようで、防犯上もデメリットしかなく、さすが頭のおかしい犬─正しくは、生き物を飼う覚悟もないのに何も考えず買った飼い主のせいで発狂させられた犬─の飼い主だけのことはあるな、と妙に感心した。


その家からはすぐにでも越したかったが、莫大な敷礼を搾り取られ、次の家に行くことも出来ず、次の家を探し出したのは1年をすぎた頃だった。


私は家オタクで家に対する条件が異様に厳しいため、そもそも自分が住んでいいと思える物件が全体の5%程しかない。
その上、住んでる街がきにいっており、何としても最寄りはかえたくなかった。
そのため、その時住んでた家の半径2km圏で家を探していた。
めちゃくちゃである。
とはいえ、それまでは1~2ヶ月探せば出てくるのが常だったので、まぁなんとかなるだろうとタカを括ってゆるゆると転居活動を始めた。

が、全く家が見つからない。

この時は半年探しても見つからず、不動産屋も疲れ果て反応が悪くなり、最後は追い詰められて、毎週、自転車で近所を走り回ってよさそうな物件を血なまこで探すことまでしていた。

そんなある時。
その日も引越し先を探して街をうろついていると、地元の人が住んでいたものの、空き家になり、木も朽ちて廃墟のようになっていた御屋敷が更地になってることに気づいた。

立て看板を見ると、買ったのは大手マンションデベロッパーだ。

その場ですぐさまググッてみると、分譲の単身向けマンションの企画ページがでてきた。
そして、つらつらと説明を読み進める。
なんと第一回の説明会が翌々日、家から徒歩5分のところで開催されるという。
参考間取りの図面も悪くない。

申し込んだら営業されるだろうな、そんなに買う気ないしな、と思ったが、私はやむなく申し込んだ。

なんでかと振り返れば、その物件は、その時点で半年近くを探してみつからなかった、私が家に求める条件を全て満たしたはじめての物件だったのだ。

また、住んでる街は建築規制が厳しいため、駅から10分程度の場所に、マンションを立てられる場所が少ない。
そのため希少価値が高く、高単価の億超えのファミリーマンション以外が建つこと自体、稀であった。
(実際、あとからデバロッパーに聞いたところ、単身専門の分譲マンションは地域では7年振りとのこと)

また、分譲や分譲賃貸は、住人の質が一定して高い
ため、一般の賃貸と比べて、騒音やマナーの面で低ストレスな事もポイントが高い。


買う気は無いが、もし一生に一度物件を買うならこれ以上のモノは出ないな。
そう思いはしたものの、その時点ではマンションの値段が非公開だったため、まぁ賃貸は相変わらず探すけど、控えとして考えておくか。

そのくらいの気持ちだった。


その後、価格を聞き、「ローン組んでも今の家と対して変わらないのに設備のグレードはかなりいいな~」となったり、
念の為中古マンションもチェックしたが、似た物件でも築20年で1000万程度しか差がなくて「逆に中古マンションの方が割高で買えないよ~」と震えたり、
積極的に買う気がなかったので、マンションの抽選は、同間取りの中で最も競争率が高い1部屋のみの応募だったが、それも通ってしまったりして、
なんやかんやでハンコを押すに至った。

今ふりかえっても、恐ろしいほど何もかもが流れるようにスムーズに進み、その流しそうめんのような有様に、もうこれは買えという流れだな、と身を任せるようになった。


ただ、安い買い物ではない。
デベロッパーからマンション建築仕様書を取り寄せて、窓の防音等級、排水管や電気系統の位置、排水系の保護材から、壁のコンクリ厚や構造、断熱材の種類、杭の本数と長さなど、一通り確認したうえ、
キラキラしたモデルルームで「実際にマンションに使われてる建材ってどこまでですか?モデルルームの天井高って現況と同じですか?」などと夢のない質問をし、担当営業マンを「こういうお客様はあまりいらっしゃらないですね…」と軽く引かせ、
かつ自分の財務計画書を作り、賃貸に出す場合の5年後10年後の資産価値、資金繰りが悪化して売る場合何年後以降なら損が出ないか?など、あらゆることを試算したうえで判断した。


それでも、欲を言えば、都心の不動産価格が爆上がりしてる時期だったので、「今買うのかよ~バカかよ~」とは思った。
さらに新築を買う気もなかったので
「新築は消費税も取られるんだぞ~。その上、この販売価格にはデベロッパーの広告費もモデルルームの維持費も上乗せされてるんだ、お金もったいない~」
とも思った。

しかし、書いた通り、家が欲しい!買いたい!というより「近隣で自分の条件を満たす物件がほかにない、このままでは路頭に迷う…」という事情での購入だったので、仕方ない部分もあった。

よく、買うvs賃貸という議論があるが、買ってみて思うのは、
「家にこだわりないなら普通は買わないでしょw」
ということだ。
そもそもこの世の賃貸は全て
その物件の家賃+物件のローンの利息+家主の利益=支払い家賃
となっている。
家主の利益を払わされているのだ。
分譲だとその利益がない分、割安になり、グレードのいい部屋に住めることになるが、あえてそこまでするかどうか?という意味で、家の購入は、ある種、嗜好品に近いと思う。
そういう意味で、自分はとにかく生活に金がかからず、土日も図書館で借りた本を読みながらスーパーの特売食材で適当なご飯を作ってればそれで満足なのだが、
そういう生活なのでほとんど家におり、快適に静かにだらつきたいため、ローンも「引きこもり」という趣味の趣味費として払っている感覚だ。
普通の住居だったら賃貸で十分だと思う。


余談だが、あとになってから面白いなと思ったのは、よく雑誌や電車にでてるマンションの広告。
実は、自宅のマンションの告知が街に出た頃、人気の部屋の抽選はとっくに終わっていた。
もし部屋の位置にこだわるなら「販売価格未定」の時期に申し込まないと間に合わないのかもしれない。




さて、そんな家に住んで数年経つのだが……

なんと、家で火事を起こした。

めちゃくちゃびっくりした。


もち麦のお粥を鍋で炊いていた時、鍋が吹いて火が止まった音がしたので、ふとキッチンを見ると、レンジから、めちゃくちゃな勢いで黒煙が出ていた。

え?お米が焦げた?そんな20分足らずで?!と慌てて駆け寄ると、お鍋は無事で、かわりになぜか、使っていないはずのグリルの中が炎に包まれていた。
しかも、めちゃくちゃ燃えてる。
溶鉱炉かってくらい燃えてる。

助けて、ガロ・ティモス……


グリル開けた瞬間に火が巻き上がらないか一瞬迷ったが、そうこうしてるあいだにも、奥の通気孔からも火がチラチラ見える。
相当まずい。
覚悟を決めて、ミトンをはめ、グリルを開けると同時に、料理用のカップに入れた水をグリルにぶちまけた。
すぐに閉めて、しばらく様子を見る。
すると、火はほどなくして弱まり、1リットルの水で水浸しになったキッチンと引き換えに、無事、消火活動は終了した。

ありがとう、リオ・フォーティア……


最初に思ったのは、なんで火事になったかという事。

水浸しのグリルを覗き込むと、炭化した指ほどの大きさの何かがでてきて、ポロポロと崩れた。

数日前に、グリルでウインナーを焼いたとき、奥にあったひとつを取り損ねてそのままになってしまったのだろう。

で、もち麦を炊く時に、恐らく隣のグリルのボタンも押してしまい、それが20分ほど燃やされ炎上したのかなと。

そんなことあるのかよ……?

そののち、落ち着いてからグリル火災について調べたのだが、
この、コンロを使うときに、一緒にグリルが点火してしまうことは、家庭火災業界の四番打者だと知った。

うちはコンロとグリルのスイッチが全く同じ形なので、しょっちゅう押し間違いをしているのだが、まさかこんなことになるとは。
怖すぎる。
レンジメーカー、少し考えておくれ……

また汚れるのが嫌でアルミを引いてグリルを使っていたのだが、これも火災の原因らしい。
これは普通に反省した。

「いつも死にたい死にたい言ってるけど、さすがに火事でパニックになりながら死ぬのは嫌だなぁ……家好きだならな…家のために生きてるからな…」

そう思いながら、すすだらけのコンロと水浸しの床をひたすら拭き続けた。

そして、この一件で、あまりの恐ろしさに我が家ではグリル使用禁止となった。
結構普通のことで火災になるものだな。
老人がよく火災で焼け死ぬ理由がわかった気がした。


図:すすだらけの手

みなさんも年の瀬、お気をつけください。


※コメント色々ありがとうございます、有難く読んでます…!返せなくてすみません……

コメント

すすだらけですが

皐月
広瀬さんご自身と大切なおうちが無事でよかったです。
一緒に点火、知りませんでした。怖いですね…。
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