01152022 オタクは、破滅に向かうとき、最も光輝く。 その日、私はいつも通りぼんやりと横になっていた。 別に病気などではない。平日は、資本主義社会の豚として、資本家の富をかき集める歯車になり、ブヒブヒ駆けずり回っているのだ。たまの休日くらい、何も生産せず無益に時間を浪費する豚になりたくなるのも当然だろう。家族のために献身的に滅私奉公し尽くす母親が、ある日突然、思い出したように「女としてみられたい」とホスト通いにはまってしまうのと同じだ。 人生、そうやっ... 0 01012022 天地がひっくり返ったこの世界 もしこの世に、完璧な人がいたとしよう。この世の誰よりやさしくて、この世の誰より強く、この世の誰より賢い人がいたとしよう。おそらく、その人は、たいそう民衆から人気者になるだろう。一方、その人が人間の中で暮らすとしたら、何を思うのだろうと、最近考えた。自分より優しさに欠け、弱く庇護を必要とし、愚かな人間に囲まれて、その人は何を思うか。賢さ、というのは、視野の広さといいかえられる。メタ認知のことだ。ここ... 3