いや~ホモって本当に素晴らしいですね

というわけでね。
毎年恒例、年に一度のホモ祭が執り行われました。
私オタクであって腐女子ではないので、
普段はあまり好きじゃないほうなんですが、なぜかたまに猛烈に読みたくなります。
何でかと問われると難しいのですが、
少女マンガにはなくてBLにあるものというのが
ビックリするくらいなかなかくっつかない点だといえます。
男性同士をというキーを巧みに使って散々すれ違いさせます。
ですので、くっつく瞬間が非常に盛り上がるわけです。
もう地震みたいなものですね。貯めて貯めて出すみたいな。
BLはそういう系統の本が多いので、その貯めて貯めてのテクニックも業界的に非常に良く磨かれています。
そのテクニックたるや、
孤独至上主義によりあらゆる女性的努力を怠っている私が、
恋愛の素晴らしさを思い出し、いそいそとおしゃれをしだすくらいの威力があります。
逆を言えば、私が綺麗な服を着て綺麗なメイクをしているときは、
別に恋をしているでもなんでもなく、ホモ本に感動したときといっても過言ではありません。
ホモ本は人の生活を変えるのです。
別に男女モノでそういうのがあれば読みますけど、案外ないんですね。
実際男女モノでやっても男と女なんてくっつくのが当たり前ですから
よほど作家に力量がないととうそ臭いですし、林真理子みたいな尻軽ストーリーのほうが自然です。
さて、一体私は誰に向けてホモを読んでいる言い訳をしているのでしょうか。
というわけでね。
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明治後期~大正時代の財閥モノで執事。
ドストライク!!
BLの弱点は作者が同人上がりでそもそも漫画の基礎がなってなかったり
時代考証がめちゃくちゃだったりする所だと思いますが、なかなかきちんと書かれていて良いですね。
主人公の邸宅のモデルが朝香之宮邸なのがグッと来ます。わかってるね!!
爵位とか家督とかが絡んだドシリアスな復讐劇なんだけど、
すでに話の主軸になる複線が複線回収どころか3段落ちしていて、話のつくりのうまさが秀逸。
もう別にBL要素いらないんじゃないの。
こんな骨太な作品を書ける作家がBLで細々稼いでるのはちょっともったいない。
余談ですが、特に買う本を決めていないけど何か面白い本が読みたい時、
本屋さんで片っ端から本のバーコードをアマゾンアプリで読み込んで、
ユーザー評価が4.5を越えているものをひたすら買っていくという方法が
非常に効率が良いことがわかりました。
おすすめです。
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