fc2ブログ

honjitu no hirose

広瀬ヒロ

虚空に向かい思考を吐露して17年。 伴侶は孤独、幼なじみは希死念慮、命を支える偉大な信仰、降谷零。 自己葛藤から抜け出せない永遠のモラトリアム中年。引き続き、七転八倒をお楽しみください。

キャリア女性の出産育児を考える

前回読んだ勝間さんの「インディでいこう!」を読んでて感じたよもやま話です。

その本は、キャリアを積んでおけば人生楽しく生きられますよ、人に依存した生活は卒業しましょうというのが趣旨です。


私はいろいろな会社に行ったので、大企業から中小のいろんなキャリアを積んだ人生を謳歌する女性を見てきたのですが。
私はキャリアでないので、ゆるふわで生きてますが、はたからみててキャリアを積んだとしても、出産がたかい壁なんだなーと感じます。

私の先輩たちは雇用機会均等法施行後の第二陣くらいの世代ですが、よくみてると


・結婚出産したかったけど出来なくて仕事バリバリ
(これは出産したら戻れるのか、戻れないのか、育休整備もなく社会の流れわからなかったから決断しにくかったのもあると思います)
・一人大好きで結婚願望なしで彼氏とラブラブで独身貴族満喫。楽しそう。
・結婚出産して復帰。みんな精神的成熟がすごく充実してそう。
ただ、家事育児仕事に追われるため朝残業とか子供寝てから家で仕事してる人も珍しくなく馬力がすごい人でないと見てて辛そうな人も。
・出産したらもうキャリアは諦めてドロップアウト。


のパターンがほとんどで、わたしはそれ見てて、私は体力ないから家庭子供仕事ぜんぶ取るのは無理だし、一人もどうかと思うし、ドロップアウトも家でノイローゼになるだろうから、どれも嫌だな~って思ってたんですよ。




そこでふと思ったのが、

「お金があれば精神的な余裕を買える」

ってことです。

話が脱線しますが、これは私の以前の体験から思うようになりまして。

その体験というのが。

実は私はもともと肌が汚くて、
明るい場所や、至近距離で人の目を見て話せないコンプレックスがあります。
ほんとにひどい時は顔から体液止まらなくて出られない時期とかありましたし、それが原因で死にたいと思ったこともあるので、心に根深いものがあります。

実際は体質とかホルモンバランスなどの遺伝の影響で肌荒れがすごいのですが、 一般の理解がないばかりに顔洗ってるの?とか、だらしないからみたいに言われることも多くて、
精神摩耗もかなりありました。

いってみれば、ホルモンの病気で胸が育つ男性がいますが、それに対してなよなよしてるからだよ、バシッと生きれば治るよみたいなことを言うに等しい話です。

保険診療では治らず、自由診療したくても実家の仕送りもあるし月数万も払えないので、自分の顔は嫌だし人からはそんな目で見られるしけど、もう一生そういう人生なんだ、と悶々としてました。

でも昇給があり自由診療の病院にいけるようになり、多少改善してきて、感動したんですね。

改善したことではなく、
今までの精神苦痛や絶望から開放されるのって、お金でできることだったんだ!と感動したんです。

もし治らなかったとしても
これだけやったから仕方ないと自分が納得したと思うんですよね。
すくなくとも悶々からは開放されたでしょう。


嫌なことをお金で解決できるってすごいな、と目からうろこでした。

そして、その病院はさすがに昔のお給料では通えなかったので、お金のありがたみも深く感じました。

「お金があれば精神的な余裕を買える」
っていうと拝金主義とか金銭万能理論みたいですが、
ぜんぜんそんなことはなく
明るく自分の満足行く人生が送れるための人生の充実のための大事なツールなんだ。
って思うようになりました。


お金が本質的に大事じゃなくて、慎ましいのも私も好きですし、 お金かけないでできる充実もあります。
択一の話ではない。
ただお金があることによる波及効果は馬鹿にできないってのも事実としてあると思います。



で、前置きが長かったですが。

出産の話に戻ると、出産後待ち構える私の労働は
・家事
・育児
・仕事

ですが、結婚出産後のイメージとして、
・家事→周りを見るに共働きでも分担なんて成立せず、男性は本人はすごいやってるっていうけど女性から見るとあくまでお手伝いというパターンが多い。
あとは希に嫁のが暇そうなのに旦那が極端にやってて、可愛そうなパターン。
前者だったら体力的に持つ気がしない。先輩とかどうしてるんだろ。謎。

・育児→ちゃんと愛を持って育てたいけど、仕事との両立できるのだろうか。仕事して家事したら満足にコミュニケーション取る暇もなく一日終わっちゃわないかな。

・仕事 →人生のお楽しみだし奪わたくないが、家事育児に振り回されて仕事楽しめないくらい追い詰められそう


というのがあり、出産はどうかなとおもってたんですが、
これに 「お金があれば精神的な余裕を買える」 をあてはめると、
家事ってアウトソースで良くない?って思うようになりまして。

家事育児にもアウトソーシングできるものとそうでないものあると思います。
簡単に言うと「洗濯、アイロンがけ、皿洗い、掃除、一部の適当な料理なんかのその人でなくてもいいもの」は誰かにやってもらい、
「出産、子供に愛を注ぐ、子供の基礎教育、ちゃんとした料理や子供のお弁当、おやつなど自分でないとダメなもの」は私がやるってことですね。


例として年収600万の女性(別に私のことではなくキャリア女性の年収イメージです)は世の中に上位10%いるそうで、同じ上位10%の男性は年収1000万だそうです。
なので世帯年収1600万とします。

金銭的にはアウトソーシングはできるでしょう。


そうなると、たぶん出産時期のキャリアさえどうにか確保できれば「何人でも産める」気がするんですよ。

これは士業なんかの独立系は強いですね。
家でもできるし、出産の間マージンとって同業に仕事流したり自由聞きやすいでしょう。

サラリーマンは、キャリア担保は社名背負って自分のライフスタイル切り売りするなり宣伝隊長になるなり、産めば生むほど会社が得する仕組みを考えて会社を説得すれば、いくらでもサポートしてくれるんじゃないかな。
会社によりますがね。



そもそも働きたくないから結婚したい女性には迷惑な話ですし、アウトソーシング好き嫌いの問題はありますが、もし夫婦がそれをオッケーだと思うとすると
・子供が増えて国は嬉しい、女も働くから税収もUP
・財力ある家で子沢山だと経済回しまくって世の中にもいい
・アウトソーシングで雇用増
・家事の時間を夫婦の時間にしたり、子供と遊べて家庭調和にもメリット
・疲れ果てて家事をするストレス、帰ると部屋が汚いと言ったストレスから夫婦が開放される(これは共働きでよく聞くし、一番インパクト大きいと思う)

と全方位戦略なんじゃないの?という気がします。

家政婦さん月8万くらいで雇ってこれだけいいことあるなんて安いんではないでしょうか。

また、この安いというのは「家事に対する対価」ではなく「自分たちがストレスなく暮らせる対価」 になるので、
その辺を共有できないと、8万払うなら自分達で家事しようと言った多少ずれた話になり、夫婦で揉めるかもしれませんね。


ていうか国にとっていいことづく目なんだから、家政婦補助とか欲しいですね。
三人産んで共働き家庭で家政婦雇ったら月2万みたいなさ!


そして家庭運営での母の仕事は家族がみんなハッピーで私がたくさん生んでもすべての子に愛をとてもよく注意して充分与えることという位置づけになるので、
それは日本の新しい家庭の姿の一例としてアリなんじゃないかな、と思う次第です。


http://www.crn.or.jp/LABO/BABY/SCIENCE/OHINATA/
3才神話って話もありますけどね。
私はこれを全面的に支持してたのですが、
自分を振り返り、でもそれは一緒にいる時間が大事なのではなく質でないかと思うようになりました。
関係あると思うんです。時間と質は。
でも逆行することもあって、
私の母親は専業主婦でべったり教育で蝶よ花よでしたが、よかった思い出もある反面、母はあまり友達もいなくて私との距離が近過ぎて育児ノイローゼになってた経験があるんですよね。

だから、べったりやってればいいってもんでもなく、世の中一長一短その子に合わせてみてくことが大事なんでないかなと。

話それますが、会社の人が
「家事手伝ってくれてる母親が、自分が家に帰るなり、ねぎを隣の人にもらったんだけどお礼はみょうがときゅうりどっちがいいか聞いてきて、イラッとした。
適当にどっちでもいいって答えたら、怒られた。
男性が家に疲れて帰ってきて嫁がどうでもいい近所の話をはじめた時のいらいらがわかった気がした」
って話をしてて、みんなで爆笑したんですが、
これも世界が狭くなりすぎてる+時間に余裕がありすぎる弊害だと思うんですよね。



所詮生き方の問題なので、時間をかけたい!て人は専業主婦が最良と思うんですが、
あれこれ手を出すロスをお金で解決して全部ゲットするっていうシフトもありだと思います。

実際、クライアントとか社内のそこそこの地位の女性で子供生んだ人は、殆どおばあちゃんと二人三脚がふつうだし、アウトソーシングっていうとびっくりするけど、そう変な話でもないと思うんですよね。





キャリアの女性に、そもそも旧時代的な家庭像を社会が押し付けるからおかしなことになるんじゃないのかな、と思います。

今の主婦には、昔ながらの主婦のスタイルが当てはまるのは、彼女たちの生き方が昔から続くものだからですよね。
彼女たちには時間がある。
だからなりたつ。

でも今のキャリア女性は、ここ数十年で出てきた新人類で、それに昭和スタイルを当てはめるからおかしな話になる。
彼女たちには時間がない。
でもお金はある。

ならそれに適した新しい生き方を構築する時に来てるんじゃないかな。

それとも実は私が知らないだけで、みんな家事アウトソーシングとかガンガンやってたりするのかな。
私の周りがやってないだけで、当たり前だったりして。
広瀬ヒロ

好きなように書いています。

← 20代を振り返る。 インディでいこう!(勝間和代)の感想レビュー →

6 Comments

広瀬 says..."Re: タイトルなし"
>ななしさん

コメントありがとうございます!

> キャリアを築かない稼ぎの少ない人は、家事をすることで、稼ぎを補てんするってことかなあと思いました。
> (もちろん、女性に限らず、稼ぎの少ない人は家事をするべき、ってことで・・)
そうそう、そうだと思うんですよね。
それは別に稼ぎが少ないから、というわけではなく「それがすき」って人は別にわざわざ働く必要ないですしね。

>
> アウトソーシングすると、子供はどのような思考をもつようになるのか、気になります。
> たとえば、家政夫の方と相性がわるかったり、長続きせず頻繁にアウトソーシング先が変わってしまった場合、
> 子供の心が屈折して成長してしまわないのか、アウトソーシングしている方の経験談が聞きたいです。

私のイメージでは子どもが保育園とか言ってる間に3~4時間家を掃除してくれる人、というイメージでした。
私はもちろん、子供とも触れ合わないイメージです。
長時間アウトソースしたり、住み込みの女中さんをやとうと言うならそういうのも関係するかもしれませんね~。
2013.10.10 18:48 | URL | #- [edit]
広瀬 says..."Re: 謎が謎を呼ぶ謎展開(違)"
> 謎さん

お久しぶりです。

> ・アイロンがけ→しわとりスプレー
> ・皿洗い、料理→外食
> ・適当な掃除→ルンバ


ですよね~。ですよね~。
私もそうですwww
食事は言えご飯が好きなので比較的作りますが、洗い物が嫌いなのでいかに洗い物が少なく調理できるかに躍起です。
一人の時はきほんランチプレートみたいな1皿に色々のるやつで食べてますしね。笑

ひどいもんですww
2013.10.10 18:44 | URL | #- [edit]
広瀬 says..."Re: タイトルなし"
>ななしさん

>DINKS希望の人って案外少ないなーって印象です

正直、二人ともバリバリのカップルって、であった時点で男性側にその意思がなくても、女性がバリバリやってるからいいや…という意識で男性側がたるんでしまったり、逆に自分より出世して自分をかまってくれないという理由でいじけたり、時間の経過につれて、案外そういうことが多い印象を受けます。
しっかり地に足付けて頑張る人も多いですけどね。

なので私はDINKSでもいいと思っていますが、そういうのを見ているから、先に言うリスクを考えてあまり口には出しませんね。
仕事続けたいとも続けたくないとも言わないことにしています。

DINKS希望の人がいない、というのはそういうのもあるのではないでしょうか。

まぁ絶対数が少ないので、あくまで私の周りと言う話にすぎませんが…






> 面白い記事でした。
> 最近婚活を始めたんですが、広瀬さんのブログはアフェリエイト臭がしないので大好きです。
>
> 収入的には子供を育てられるんですけど、あまり子供が好きではない + 嫁の興味が子供になるのが嫌
> というヘタレな理由で、相手のプロフィールに「子供好きで二人ほしい」とか書いてるスルーしてしまいます。DINKS希望の人って案外少ないなーって印象です
2013.10.10 18:41 | URL | #- [edit]
- says...""
広瀬さんの記事、切れ味が鋭くて毎回たのしいです。

今回の話は、逆に言えば、
キャリアを築かない稼ぎの少ない人は、家事をすることで、稼ぎを補てんするってことかなあと思いました。
(もちろん、女性に限らず、稼ぎの少ない人は家事をするべき、ってことで・・)

アウトソーシングすると、子供はどのような思考をもつようになるのか、気になります。
たとえば、家政夫の方と相性がわるかったり、長続きせず頻繁にアウトソーシング先が変わってしまった場合、
子供の心が屈折して成長してしまわないのか、アウトソーシングしている方の経験談が聞きたいです。
2013.09.23 10:52 | URL | #- [edit]
謎 says..."謎が謎を呼ぶ謎展開(違)"
お久し振りです。

アウトソーシングいいですね!
面倒な事は丸投げして、余暇は趣味に費やしたい。

どこかで聞いた話だと家事って年収400万とか1000万相当って聞いてたので、家政婦さんが月8万って安く感じました。
家事ってめんどくさい…

庶民な私には雇う余裕がないので
・アイロンがけ→しわとりスプレー
・皿洗い、料理→外食
・適当な掃除→ルンバ
でお茶を濁してます。

金稼ぎも外注して、株でも始めよかな。
2013.09.21 08:56 | URL | #- [edit]
- says...""
面白い記事でした。
最近婚活を始めたんですが、広瀬さんのブログはアフェリエイト臭がしないので大好きです。

収入的には子供を育てられるんですけど、あまり子供が好きではない + 嫁の興味が子供になるのが嫌
というヘタレな理由で、相手のプロフィールに「子供好きで二人ほしい」とか書いてるスルーしてしまいます。DINKS希望の人って案外少ないなーって印象です

2013.09.08 05:05 | URL | #- [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する