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広瀬ヒロ

虚空に向かい思考を吐露して17年。 伴侶は孤独、幼なじみは希死念慮、命を支える偉大な信仰、降谷零。 自己葛藤から抜け出せない永遠のモラトリアム中年。引き続き、七転八倒をお楽しみください。

マウンティング女子に見る女性人生変遷


くわしくは


自分のほうが上とアピールする「マウンティング女子」とは? - NAVER まとめ

この辺見ていただきたいのですが、
こんな露骨な言い方する女性
「いないだろ!」と思う人の方が多いと思うんですけど。
実際このレベルはいないと思います。



でも、女性て思春期あたりからこういうマウンティングの世界を見せつけられるんですよね。








このマウンティング行動なんで起きるのかなっていうと。

ようは
他人より自分が上だと思わないと生きていけない=自分のポジションが不安で仕方ない
という裏返しなんですよね。

これ女性のライフスタイルについて仕事でかなり深く調べてまして知ったのですが。

いまって、女性のライフスタイルが多様化しすぎて自分の選択した人生や今の立ち位置に不安が強い人がものすごく多いみたいなんですよね。

なんだけど、不安に対して何もしない。
これも統計調査で出てます。
なんでか理由は不明ですが。

不安だー不安だーといいつつ何もしないから、
身近な人間にマウンティングとって「あいつより上だし」というしょうもない自尊心を満たす。

占いやスピリチュアル、おけいこなんかも同じ理由でハマるんだと思います。


でも、その満たしは根本問題とは関係ないので、やってもやっても不安は解消されません。




この不安、もともと女性は脳科学的にも不安が強くなりやすいという理由もあるのですが、
最近思うのは、私達アラサーってすごい面白いポジションなんですよね。
不安が強くなるようにできてます。
なんでかというと。

これはそれぞれの世代の働き方と出産に対する基本感覚なんですが。


20-25歳
卵子劣化論を教育で体感しており、比較的早く結婚して産む必要性が身についてる
先輩たちをみて、あんまり大変すぎるのは嫌という考えの子が多い。
この世代は平成不況で育ったのでお金に対する執着が薄く、なにごともほどほど平和にやりたいってこが多い。専業主婦願望も復権しつつある。

26-30歳
結婚する子(ものすごい必死な子)とそうでない子の二極化が激しい。
結婚する子は、先輩たちの苦労や高齢出産のリスクなどの知識も浸透した為、結婚後1~2年で仕事辞めてしまうなど、人生のすべてをそこにかけるようなスタイルが目立つ。(自然な妊娠を待たない)
そうでない子はどっちかっていうとメンタル的には30-歳に近い。


30-35歳
少し上の先輩たちを見て、バリキャリか子育て家事仕事の三重苦でまずなやむが、出産のタイムリミットへの焦りも強い。
なんだかんだ一人でも怒られない世の中になりつつあるのと、「もうろくな男性がいない」問題が晩婚化を増長。
雇用機会均等浸透後に生まれており「お茶くみOLのいない社会」「働く女性はかっこいい」という時代の風潮にさらされてきため、専業主婦願望が比較的低い。
ただ、「一度やめた後も復職できそうだな」という社会の変化もあり、仕事復帰に対する恐怖は先輩よりは弱い。
先輩世代のおかげで比較的働きやすくなっており女を捨てたバリキャリはこの世代にはいない。


35-40歳
卵子が劣化するなんて誰も教えてくれなかったと言う人が多い世代。
雇用機会均等も浸透し、働くのは当たり前+「辞めたら復職できない」という世相で生きてきたので、結婚後も間髪おかず働く人が多い。雇用機会均等一期生をみて、働きながら子育てという中間的な選択も増えてくる。
ただし、旦那は働く妻というのがわかってない(未知の生き物なので当然)ので、旦那の非協力に体力精神的に地獄を見てる人もチラホラ…
そして不妊治療してる共働きもすごい多い…
先輩世代に女を捨てたバリキャリが多いためこの世代にもたまにそういう人に憧れたと思しき人がいる。

45-50歳
雇用機会均等一期生。これからはバリバリ働けと言われるも、親は専業主婦。働く女性のロールモデルがないため、少数の極端なバリキャリvs多数の専業主婦という構図。
あとバリキャリは女社長みたいな男っぽい人が多いのもこの世代の特徴です。
そうでもしないと道を開けなかった時代ですからね。



5年スパンでこんなに違うんです。考え方が。
なんでこんなことがおきるのか。
一律専業主婦になる親の世代には無かった事です。


5年おきでもこんなに感覚が違う世の中で、自分の道を選ぶってむずかしい筈です。

だからこそ、自分の選択に自身が持てないから、人を攻撃して自分の道は正しいと主張したがるのでしょう。

さもしい社会だね。


そして、これを読んでいる男性、俺には関係ないと思うかもしれませんが、大手小町とか見てると、こういうストレスが家庭不和や旦那との喧嘩につながってるんじゃないかと思います。

もう、奥さんもいっぱいいっぱいなんですよね。
家事に子育てに、仕事までフルタイム労働を求められるわけですから。

さらにフルタイムで働くと、婦人疾患率が上がり、妊娠確率は下がります。
そうすると今度は義父母から子供できないって責められる。
働かないと「専業主婦でのんびりしたいんだ?」と旦那から責められる。
でも旦那の家事はあくまで「お手伝い」であり「君の仕事を手伝ったんだから僕を褒めてよ」


どんだけ頑張ればいいのよっていう。
ほんと今難しいです。


この過渡期、社会の仕組みが整わないと延々とこのままだと思います。
社会の仕組みが整う(法整備)は犠牲ありきなので、もうしばらくは続くでしょう。


おそらくですが、女性の就業形態が既に西洋的な流れになってきてるので、フランスとかであるような
・婚姻制度のゆるやかな破綻(養う嫁でなくパートナー)
・私生子の一般化と権利の強化(これは既に動いてますね)
あたりが出て来ると思います。

これが確立すると、
婚姻と出産と旦那の経済状況というものが独立した別の問題になるから、いまのような
「子供うみたいから結婚したいけど旦那の稼ぎが少ない」という連鎖問題からは開放されます。

男性は、収入での負荷が減る一方、家事も女性並みにこなせないとパートナーとして選ばれないでしょう。
あと、女性が自立してくるので「釣った魚に餌はやらない」が通用しなくなります。


女性は、それなりの責任を背負うことを前提に、いろんな人生を選ぶ自由ができてくると思います。専業主夫とか未婚のパートナーとか。
いまより独身をつらぬくことも厳しくないはず。
一人で50になって松屋でごはん食べてても「うわぁ」とは思われないかもしれません。おっさんならそういうの今でもいっぱいいるし。




そして、バリキャリやってくのも、主婦するのも、女子高に行くか共学に行くかくらいの差になって、お互い社会の軋轢で引き裂かれず、もっとなかよくできるんじゃないかな。


とはいえそうなるの、20-30年後でしょうけどね。

そういう時代に、なればいいね。


広瀬ヒロ

好きなように書いています。

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