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honjitu no hirose

広瀬ヒロ

虚空に向かい思考を吐露して17年。 伴侶は孤独、幼なじみは希死念慮、命を支える偉大な信仰、降谷零。 自己葛藤から抜け出せない永遠のモラトリアム中年。引き続き、七転八倒をお楽しみください。

ひきつづき、地獄について考える。


前回、地獄から脱したと思ったら隣の地獄にスライドしただけだった話をした。


あれから地獄についてよく考えているんだけど。


私の地獄は、人間がクソの陰湿地獄なわけです。
仕事が出来る人の数に対して、仕事が出来ないうえに評論家気取りの何もやらないヤツの比率が圧倒的に多いので、仕事をやらなきゃいけない上に、常に暇人のサンドバック。

この地獄は私がタゲられてるというより、うちの会社で仕事やる人はすべからく落とされる地獄なので、同僚は半年で頭が真っ白になったらしい。マリーアントワネットかよ。


じゃあ転職しようとなるじゃん。
脱地獄しようってなるじゃん。

しかし、ふと考えた。

ホントに地獄でない仕事など存在するのだろうか。

たとえば、人間関係地獄から脱したいと思ったとする。
いろんな仕事を考えてみた。


まず主婦。
すると今度は、収入が0で何買うにも人の許可がいる地獄だ。

じゃあ、比較的裕福な家の主婦。
でも、回りみると、稼ぎがいい=旦那が家事育児全くせず土日も母子家庭状態とかだったりして、その地獄もまた闇が深い。


主婦はやめてフリーランス。
不労所得系も印税などはたしかに楽に稼げる反面、サラリーマンレベルの収入を毎月コンスタントに得るのはかなり難しい。(正直サラリーマンのほうがちょろい)
株に至っては、明日がどうなるかわからない恐怖がすさまじいので普通の感覚ではできない。

じゃあ真面目なフリーランス(ライターとかデザイナー)。
ちなみに周りのフリーランスは、もともと金に困ってなくて片手間でやってるか、腕が相当良い+太客がいる以外は、人の都合に合わせないと仕事がもらえなくなるので、いつ寝てるのかわからない人も多い。


ほかには...どこかの社員になって業務委託派遣される。
これは、社員の人間関係に巻き込まれない上に給与的には社員並みにもらえるのでかなりいい。
※ITだと人間関係に疲れた人はだいたいこれになる。
ただ、案件がない時は収入ほぼZEROなので不安定さがすごい。
あと、仕事や勤務地、勤務環境を選べないし2年くらいで移動になる。
明日から羽田の倉庫、とか普通にある。これもこれで人権がなくて辛い。

やっぱりサラリーマンのほうがいいかな。
サラリーマンで、人間関係が良いところ。
考えたらある。
むちゃくちゃ激務の仕事で個人プレーの仕事というのは比較的安定しやすい。
これは人のことをかまってる暇がないから。
しかし毎日12時まで労働地獄。

じゃあサラリーマンで激務じゃないやつ...
あ、見たことある。外勤の営業マン。
出張ばっかりでみんなたまにしか合わないからとても仲良し。
その代わり、当然ノルマがある。あと体力がないとできない。



すこしかんがえただけでもこの調子である。
隣の芝生は青いどころか、隣の地獄も大概やばい。



しかしこう考えると、意外なことに気づく。

いろいろな地獄を書いたけど「マジで死ぬ地獄」というのが誰しもあると思う。
地獄でしごかれてる最中にマジで死んじゃうタイプの地獄。
流石に、地獄なのにお金がもらえないと地獄損なので、これは避けたい。

私の場合、「死ぬ地獄」はこんなところだ。


都心のそこそこマンションに住めない収入
(神経質なので、アパートとか壁の薄いマンションに住めない。あと通勤が40分超えると疲れて死ぬ。このハードルが1番きつい)

朝9時始業
(変温動物なので早朝に動けない、満員電車に耐えられない)

暑い寒いがある
(暑さ寒さですぐ弱る生き物のため)

椅子がない、出張とか外勤がある
(体力がなく死ぬため)

休憩室がない
(昼に静かな場所で寝ないと1日持たず死ぬため)

小さい雑居ビル
(トイレが執務室とつながってるとか、人があまりにも近いとか。神経質なので無理)

体育会系
(根性論、無教養、大声、パワハラ、いじめなどを見ただけで死ぬ。

こんなところだろうか。
生命体としての生命力とか競争力がなさすぎるし、そもそも死ぬ理由がしょうもなさすぎる。
マンボウかよ。
※マンボウは隣のマンボウが死んだショックで死ぬことすらある



しかし今の職場は、とにかくドクズだけど、なんとこの地獄には抵触してない。
サラリーマンをやってるとわかると思うが、私のこのラインナップをクリアする仕事というのはかなり少ない。
つまり、マンボウも生きられる安心安全のレアな地獄なのだ。

相当にやばい地獄ではあるけど、ギリギリで死なない地獄 is 弊社
死にそうで死なない、でもちょっとだけ死ぬ地獄 is 弊社



また今までの経験からして、地獄ポイントが2つ以上来ると死んでしまう確率が上がる
給与水準が低い上にパワハラとか。
そういう意味で今の職場は最高に人間関係がクソだが、それ以外はなんとか生命維持ラインをキープしている。


そして、そういうことを考慮すると、今までになかった考え方が生まれるのだ。

「これだけ死にやすいマンボウでも死なないレベルの地獄、逆にありがたい」

これ、これである。

ここで生まれるのは諦めではない。
まぁ死なない地獄だから...しょうがないか。という納得感である。
だって、マンボウだし。そんなに頑張れないし。



なんだか私は天国があるのではと思っていた。
地獄の隣は地獄でも、その隣も地獄でも、この世のどこかに天国があるのではないかと。

でも、この世の仕事はすべて地獄だし、就労とは、
君だけの死なない地獄を探し出して、なんとか生き延びよう!というデアゴスティーニなのではなかろうか。


明日もこの地獄で生き延びたい。
でも別に明後日は死んでもいいかなぁ。
だって、地獄は地獄だし。

そんな事を思う今日このごろです。





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