北野唯我氏の「天才を殺す凡人」理論がすごい。
最近めちゃくちゃにすごいネット記事を見つけた。
「天才を殺す凡人」から考える 大企業でイノベーションが起きないメカニズム
こんなにネットの記事で衝撃を受けることがあるのかというくらいこの解説に驚いた。
元の記事はここなのだが10回は読んだのでみなさんも暇な時に読んで欲しい。
ちなみにまっったく理解できない人も結構いるらしいけど家猫が場末の野良猫の勢力図の話されてポカーンてなるのと似てるからそういう人はそっと閉じよう。
なんでこんなに感銘を受けたかというと、私も大企業に来た当初に近しいことを思っていた時期があるのだが、コラムではそこになかった「秀才」という概念があり、それがあることで力学がとてもわかりやすくなっている。
記事を見て、自分が天才(ちなみにここで「天才」は、創造性のある仕事が出来る人、くらいの意味)秀才凡人のどこに属する人間か見てみると面白いと思う。
私はブログでもしょっちゅう病んでいる通り病める天才かと思うのだが。
この理論に当てはめると、今まで地獄だなんだと悩まされた「病める天才を病ませる人」の正体がとってもクリアになるのだ。
しかも全部パターン化されていることに今更気づき、えらく感動したので、そのパターン例を元にした、天才を病ませる人間ベスト3を紹介したい。
頻出パターンを集めたので、みなさんの周りの人間関係でも見たことあるやつがあるのではなかろうか。
1位 生粋の秀才
生粋の秀才はとにかく天才を嫌ってくるのだか、定形パターンとして最初はすごく持ち上げてキラキラ見てくるのだが、ある日突然強烈な憎悪を向けてくる。
面白いくらいに、このパターンが多い。
未だに理由がわからないので知ってたら教えて欲しいんだけど、面白いことに、ビジネス市場だけでなく恋愛市場でも起きる。
しかし天才側は別の彼らが好きでも嫌いでもないので、勝手に上げ下げされてめんどくさくなってしまうのだ。
秀才を好きなら修復しようとするし、嫌いならお互い憎悪を向けあって相思相憎?になれるのに、この時点でめんどくさくてどうでもよくなっている。
なのでフェードアウトしようとして逃げ回るが、そこがまた秀才の感を逆なでする。
(こうなった時大体後述の共感の神の後ろに隠れてやり過ごすことが多い)
記事で言われてる、「天才→秀才 興味なし」「秀才→天才 憎悪」がそのままが起きるのだ。
が、問題はここから。
逃げてすめばいいが、凡人は秀才を天才と勘違いしてるため、秀才に憎まれると凡人はそれに陽動され、天才は社会的に抹殺される。
よくて鬱、悪くて転職。
このパターンはもう過去にも何回もやってるが、めっちゃリスクが高い。
全然関係ないけど、秀才の仕事の特徴として「丸投げ」がある。
というのも、かれらは「目標達成に必要なものは何か?」まではわかるのだが、「それを表現するために必要なもの(アイデア)」の部分が創造性がないためできない。
だから、何作っていいか本質的な部分がわかってないので丸投げする。
凡人は共感性が高い人だと「創造性はないが人のほしがってるものを推測する」という能力でアイデアを補うが、生粋の秀才は共感性もないので、結構見ててわかりやすい。
それならそれで、天才をうまく道具として使えばいい(天才は殺される危機感があるのでギブアンドテイクが成立する)のだが、たぶん秀才のプライドが許さないのだろうなぁ。
全然関係ないけど、よく見ると記事の図では秀才って天才のことは攻撃するし、凡人のことは内心バカにするし「唯一プラスの感情を他者に向けてない属性」なのだ。
性格悪すぎない?大丈夫なのこいつらは。
と思うけど、秀才は秀才同士だけで群れていることが多い。
ちなみに秀才の派生であるスーパーエリートと、最強の実行者は、天才と揉めない。
会社で生きる上では彼らの方が圧倒的強者で、マイノリティである天才など取るに足らぬ存在だから。 スーパーエリートと最強の実行者的には、マジョリティ=凡人の支持を得る必要は大きいが、天才は特に用はない。
だからマジで空気扱い。
2位 自分を秀才だと思っている凡人
これは、前回のブログの記事そのままなのだが、これはマジで厄介で、厄介度合いでいえばダントツ1位だ。
ただ、秀才の能力を持ってないという点で、まだ脅威としてはレベルが低い。
秀才はやる気になれば天才を殺せるが、自分を秀才だと思っている凡人(自意識は秀才なので天才を憎んでる)は、こちらを殺しに来る途中で、殺し方が下手くそなのでだいたい凡人界隈から「あいつやばいのでは...ヒソヒソ」と危険視されてしぼんでいくことが多い。
例えると学級委員会でいらんことを糾弾する女子生徒みたいなものだと思う。
リーダー気取りで糾弾するのはいいが、1回2回のうちは真面目だなぁ、問題意識が高いなぁと周りも見守るものの毎回になると、「何あいつ...」となる。
唯一このパターンが生粋の秀才レベルで脅威になるのは、「人事権」を持ってる時だ。
下っ端だと噛み付いてくるだけだが、普通に人事権を行使してMBOでぼろくその評価を投げてくることもある。
秀才や自分を秀才だと思っている凡人は、ロジカルに見えて一番ウエット。
あと、このタイプの秀才とのちがいは「自分を直視できない」ところだと思う。
誰か早くお前は凡人だって言ってやれ!上司とか!!と常常攻撃される度思うのだが、心優しき凡人上司は共感性が高いので「それ言うのかわいそうだよなぁ」ってなって言わない。
おい!言ってくれ!!そこは負けずに!
ぶっちゃけ、自分のなかにないことを無理してやり続けるというのは人間すごいストレスになるし、フラストレーションをためる。
だから、無益に人を攻撃してみんなに引かれているのだと思うので、早く気づかせてあげた方が本人のためだと思うんだよなぁ。
君には君の、もっと健やかに表現できるいいところがあるよ、と伝えてあげたい。
ちなみにこの秀才だと思ってる凡人は10段階でいうと2くらいの秀才の才能を持ってることが多い。
全くないならまだしも中途半端にあるためかんちがいするのだろう。
これは、天才度2の凡人にも言える。
3位 共感性の低い凡人
これは天才秀才凡人にかぎらず、それぞれにはレベルがある。
ジョブズのような高レベルの天才もいれば、少し上手くいったと思ったら失敗したり辞めちゃったり...という低レベルの天才もいる。
なので凡人にも低レベルがいるが、共感性の低い凡人はマジでやばい。
こんな人いる?!と思うのだが、中小企業にはいない。
会社規模が限られている分、吟味して人をとるため比較的入社させにくいし、入社しても狭い会社のコミュニティから排他されてゆき本人も居心地が悪くすぐやめる。
しかし、大企業の一括採用だと紛れ込みやすく、安定した企業特有の共感性の高さ(いわゆるまぁまぁ...の文化)で生き延びられるのだ。
自分を秀才だと思っている凡人は、天才を攻撃して自分が上であると誇示しようとするが、共感性の低い凡人は自分がピンチになると、天才を攻撃して自分より下を作ろうとする。
この時、自分を秀才だと思っている凡人は自分より上のものを攻撃するので、病める天才含むすべての天才(孤立してる人間)をターゲットにして攻撃する。
が、共感性の低い凡人は、自分が弱いことをわかっているので返り討ちにあわないよう「喧嘩して負けないやつ」を吟味する必要がある。
なので、ターゲットは、天才の中でも最も弱そうな、病める天才のみに絞られる。
ただ、共感性が低いので周りの凡人の共感を得られておらず、こちらも大体「あいつやばいのでは…ヒソヒソ」と自然収束する。
ただし、共感性が低い凡人は、共感性が低いため人の痛みを考えないから容赦ない。
秀才と違い保身のために手段を制限することもしないので攻撃の仕方がえぐい。
なので、裁判になったらこちらが勝てるような攻撃を仕掛けてくることもある。
秀才の攻撃のように会社生命を脅かすことはないが、マジで怖くて手が震えるナンバーワンはこの共感性の低い凡人。
だいたいこんなところだろうか。
書いた中の秀才だと思う凡人のような「〇〇だと思ってる〇〇」というのは、過去の人間関係思い出してもちらほらいるよなぁ、とおもう。
かくいう私も凡人界隈に混ぜてもらいほのぼの生きていきたいという欲求がつよく、周りにあわせてだまって「え、これ結構危なそうだけど。みんながいいっていうならまぁいいかな」と思ってたらあとあとえらいことになった、みたいなのは多いよなぁと思った。
コラムでは病める天才は一発屋と言われてるが、実際のところ病める天才は共感性があるため、失敗して凡人から排斥される恐怖が強いので「絶対失敗しない代わりに創造性を殺して無難に仕上げる」ことが多い。
だから一発屋とはちょっと違うのだが、変に凡人に合わせすぎたり、自己の創造性を殺すために病むというのも多分にあると思う。
で、凡人が秀才になろうとしたり天才が凡人になろうとしたり、秀才が天才を妬んだり、自分にないものを求めてムリをしたりフラストレーションを抱えることって、実は本人どころか、全体のマイナスにもなるんじゃないかなって。
自分のあるがままを認めたときに、初めて自分にとっても快適で、しかも周りからも認めてもらえる最大限の力を発揮できるようになるんじゃないかなって。
そんなことを思いました。
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