fc2ブログ

honjitu no hirose

広瀬ヒロ

虚空に向かい思考を吐露して17年。 伴侶は孤独、幼なじみは希死念慮、命を支える偉大な信仰、降谷零。 自己葛藤から抜け出せない永遠のモラトリアム中年。引き続き、七転八倒をお楽しみください。

腐女子のリトマス試験紙


安室透といえば赤井秀一。
赤安といえば「純黒の悪夢」
悪夢とかいてナイトメア。






オタク業界で今、超絶人気バブルの絶頂にある安室透さん。



以前のブログでも書いたけど、私はそもそも安室透を知ったきっかけが「赤安」という安室の腐女子カップリングだった。

なんかしらんが今腐女子業界では、赤安がすごいらしいと。
大ブームらしいと。

赤は赤井秀一のことを言う。
ちなみに私は未だに赤井まで手が回らず諸星大すらわかってない有様なので、各自ググって理解してほしい。

で、この赤安界隈で教典のように扱われている「純黒の悪夢」という映画がある。


なんで教典かと言うと、赤井と安室が観覧車で壮大な痴話喧嘩をおっぱじめるらしいのだ。

気にならないわけがない。

その事だけは聞いていて、早く見たかったのだけど、結局見たのは半月以上たってからだった。

当時は安室沼に落ちて、寝不足で意識が朦朧とし、全く仕事をしないし家事もどんどん適当になるなど生活への影響がすごく、これ以上安室を摂取したら社会的に死ぬというところまでいっていた。

念の為言うが、違法薬物の話ではない。


そのため何回も
「見たいけど、見るタイミンクはよく考えなくては…これ以上安室透を摂取したら精神崩壊するかもしれない。
最低でも見る日は興奮で寝れなくなっても差し支えない金曜夜か土曜以外はダメだ。
あと、内容によっては、次の日の朝、有金全部握りしめて同人ショップに駆け込む危険がある。
給料日のあとまで待とう」
と思いとどまり、フィジカル(キャッシュ)とメンタルを万全に整えた執行7回目くらいのころ。

ついに満を持して見た。


見てみて驚いたのだが、
想像以上に痴話喧嘩をしている。


しかし問題があった。

純黒の悪夢の安室透が完全に
「sweet Funny catちゃん」
なのだ。
私は純黒の安室をこう呼んでいる。
甘いふわふわ子猫ちゃん。

まぁよくて19歳の多感な少年と言った感じで、まったく執行人のような強権893感がない。
全然怖くない。

その子猫ちゃんが、赤井には絶対譲りたくないことや、どこにぶつけたらいいか分からない恨みや怒りを赤井にぶつけてくる。

あの何するにも上辺だけで流してるような安室が!
赤井にだけは!
自分を吐露している!!

しかし、赤井は感情がフラットなタイプなので、男と男の因縁のバトルと言うより、怒った子猫ちゃんに付き合ってあげてる紳士みたいになってしまっている。

そんなじゃれ愛を、20分ほど見せられるのだ。


この時腐女子として思った。

「なるほど、赤安は腐女子のリトマス試験紙なのだ」と。


腐女子には
こういう「海釣りで船からバケツでばっしゃんばっしゃん海に投げ入れる撒き餌」みたいに、公式からの燃料が大好きでしょうがない派と、
「公式がそんなによってくるなんて…」と逆に腰が引けてしまう派がいる。

赤安はおそらく前者の腐女子が多いのではなかろうか。

私は古のオタクなので、完全に後者だ。
公式は公式で創作物としての完成度の高さを求めて欲しいし、私らダンゴムシみたいなもんだからさ、公式が決めた枠の外でコソコソやるからさ…という日陰根性がなかなか抜けない。

なので、観覧車シーンも「お、おう…」と呆然と眺めていた。





こうしてあれだけ警戒した純黒の悪夢は、あっさり終わった。
フィジカルとメンタルは、守られた…


それはそれとして純黒は、作品自体は泣ける、すごくいい話だったと思う。
あるキャラクターの選んだ人生や覚悟がコナンの登場人物を通して、うまく描き出されている。

私はある程度結末を知ってて見たが、知らないでみた方が良かったなぁ。
いやしかし、最後まで人知れず…というところが何とも切ない。泣ける。


1番面白いと思ったのは、
安室「反撃の方法はないのか、FBI!」
赤井「暗視スコープがオシャカになってしまってな…これじゃドデカイ鉄の闇夜のカラスは落とせんよ。」
のところだろうか。

まず自分に何の策もない他力本願なのにキレてる安室がかわいい。
それに反して赤井はむちゃくちゃマイペースで唐突に厨二セリフを吐くし、お釈迦という言葉も到底アメリカ人には思えない。
なんだこの緊張感のないコントは…
江戸川コナンさんの苦労が忍ばれる。



あと黒の組織もこの時まで誰がジンなのか?ベルモットって誰?この小物っぽいおじさん?くらい知らなかったくらいだったが、だいぶ理解した。


組織自体、各国諜報員コンプでも目指してるの??ってくらいスパイに潜入されてて脇が甘すぎて笑うし、
ジンがちょいちょいキレてるのも「男子!真面目にやってよ!!」みたいにしか見えない。
作戦も大体失敗してるし、基本黒の組織はドリフみたいで毎日楽しそう。

夢とかでなく、普通に組織の事務所とかで誰もと合わずに1人しこしこハッキング業務とかに勤しみたい。
時々無線でみんながドリフやってるのをラジオのように聞きたい。
黒の組織ライフ満喫したい。



そんな「名探偵コナン 純黒の悪夢」
各動画サイトで絶賛配信中。
みんな見てくれよな!










余談だけど、そんな赤安に落ちなかった女は、なんだかんだありスコバボ(正確にはスコ+バボ)に落ち着いてます。
4月に初めてスコを知ったとき「赤安の公式当て馬www」と笑った女がスコバボの女になるの本当に業が深い。

※これを書いたのは6月頭だったため、当時はスコバボでしたが、その後景零が来て無事成仏しました。


ただ景零は29歳 エリート国家公務員(未亡人)という最高に性癖に来る一方、メンタルを直接攻撃してくる本が多いので、赤安ギャグとかハッピー安コ/安新、ほのぼの安梓、安志保あたりもスナック感覚でつまみつつ読んでますね。

つまり全方位読んでます。笑顔。






広瀬ヒロ

好きなように書いています。

← 名探偵コナンゼロの執行人応援感想とレポ(10-14執行目) 名探偵コナンゼロの執行人感想とレポ (1-9執行目) →

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する