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honjitu no hirose

広瀬ヒロ

虚空に向かい思考を吐露して17年。 伴侶は孤独、幼なじみは希死念慮、命を支える偉大な信仰、降谷零。 自己葛藤から抜け出せない永遠のモラトリアム中年。引き続き、七転八倒をお楽しみください。

結婚しない女達。



30半ばともなると、
私のような結婚しないと決め込んでる人、
というのは誰からみてもわかる。


若い頃は、まだ「君はこちら側の人間ではない」と思われ、「まだいけるよ!私はもうむりだけど!」と適当な世間体に包んだ言葉を送られてきた。

それが、年齢とともに「おっ君もこちら側の人間になるのだね」と認められてきたのか、似たような匂い女達ががちらちらと寄ってきては、同じ穴のムジナだからこそ言える「結婚しない女の本音」をぽつりぽつりと、語りだすのだ。

驚くことに、彼女たちはそれぞれ他人で、会ったこともないのに、異口同音にこんなことを言う。





「絶対結婚したくないって訳じゃない。
でも、結婚して、仕事してかえってきて、ご飯は?っていわれると思うと、さすがに無理です」

わ、私も思ってました!おなじこと!

でも、非国民だと言われそうで怖くて口にできなかった。
聞いた時、救われたような気がしました。
そう思ってもいいんだと。


時々「今は良くてもそのうち結婚しないことを後悔しても知らないぞ」という脅しをかける人がいるが、
「結婚してキツい暮らしをずっとするくらいなら、後悔する方がまだマシ」
という落とし所に落ちてる人が多い。

本人だって、一人が幸せだとは思ってない。
でも、辛うじて一人の方がまだ幸せそう。

そういう選択の上で、今を生きているように思う。



そんなことを言う女達、どうやって爆誕したのだろうか。
話を聞いた結果をまとめてみたい。








まず、結婚しない女は、女性全体で見た時どんなポジションなのだろうか?


結婚するかしないかを決める上で、女は大きく4つのグループに別れているように思う。

■A層 結婚至上主義層
20代半ばまでに交際をし、26~28で結婚する層。
見た目、稼ぎの将来性、学歴、性格などの条件の良い男性を早く見抜き、キープして結婚まで持ち込み、仕事は早々に辞める。
見た目は「おっとりしたいい奥さん」タイプなのだが、結婚に人生をかけるしたたかさとファイトがすごい。
全体の10%くらい?


■B層 一人<結婚 層
30歳以降で結婚する層。
高スペック男性はA層に囲われてるためターゲットは中スペック男性。
そのため男性の見た目、稼ぎ、性格、学歴に気になる点があり結婚を躊躇する時期もあるが
結婚できないことが嫌だ、子供が絶対欲しい、自分の稼ぎで自立出来ないため結婚or一生実家の二択等自分のデメリットと天秤にかけて結婚するほうを選ぶ。
すごい幸せ!という人もよく聞くと、共働きなのに家事育児ほぼワンオペだってたり、専業主婦でも休日も母子家庭状態だったりして、そこを許容できる人がB層になるのでは。
全体の50%くらい。

■C層 一人>結婚 層(結婚しない女)
性格や思考、本人のスペック的にはB層と同じなのだが、B層と同じように天秤にかけて、結婚しない方を取った人。
30%?

■D層 圏外
信念、宗教、介護などで結婚の概念が元々ない人。
昭和も、女性生涯未婚率5~10%で推移してたので、どんな世の中でも一定数はこういう人が出続ける。
10%




結婚しない女は、結婚した女B層の亜種だ。
なので、C層は昭和の時代なら確実に結婚した人間だろう。

そしてC層は2種類いる。

C-1タイプ

実家の立地が都心でアクセス抜群。
実家を出る理由がないため実家すまい。
裕福な家の子だが親はモラルがあり成金の子ではない。
協調性が非常に高く、おっとりした性格。
所得が低い(非正規雇用率高。正社員でも~350万円位)※お金に困ってないので稼ぐ理由がないのでは。
学生の頃は「この子は普通に優しい旦那さんと結婚するだろうな~」と誰しも思ったタイプ。

C-2タイプ

23区で一人暮らし。
自立心があり、しっかりした性格。
料理家事はもちろん、なんならDIYから機械、契約交渉まで1人でなんでもできる。
所得が男性と同じか高い。
キャリアがある、手に職がある、公務員など、仕事が手堅い。
20代後半~30代前半でプロポーズを断っている。
(C層として生きると決めた決断ポイント)
40超えるとマンション買う率が高い。


面白いことに、C層共通のポイントが2つある。
ひとつは女子校育ち。
特にC-1は中学や高校からの女子校率が高い。

そしてもうひとつは、性的欲求があまりなさそう。

聞くわけにいかないので完全にイメージだが、これがAB層とCD層(結婚するしない)の分かれ目の1番のポイントでは。

人間、性的欲求があれば異性と触れ合おうとするはず。
欲求があれば自然とそれに従い、男性のいる場所に行く、交流するなどなるが、C層にはあまりそういう気配がない。

※実際にはC-1、C-2の性欲の強い版もいるんだけど、これは性欲の強い遊び人おばさんとして別の村で生きてるので、C層と接点がない。
この人達はなぜか40間際で電撃婚しがち。


そんなわけで、C層の実態は
結婚したくない訳では無いが、そこまで男性への渇望がない上現在の生活の質が良いため、結婚へのエンジンがかからず、そのまま歳を重ねた人達、
あたりかなと思う。

余談だが、C-2タイプの女性が勤めてる会社の同期男性はA層の女性と結婚してることが多くて興味深い。


書いたように昭和の時代には、C層は確実に結婚していた層と思う。

ただ、世の中の流れで親からの結婚のプレッシャーが減ったり、雇用機会均等法により、女性でも男性並みに稼げる人が増えたため、無理して結婚する必要がなくなったのだろう。


そして、いまのC層は恐らくこのまま大半が独身だが、未来のC層はおそらく、減っていく。

というのも、C層の働いてる女性で結婚しない理由にあげる「家事育児負担の不平等が、体力面でもメンタル面でも耐えられない」だが、
この不平等、現在の30代の男性の親は大半が専業主婦なので、自分がやるものという概念がないし、その概念を持っても自分にメリットがないことが原因だろう。

男性の家事育児が「お手伝い」の域を抜けないのも「女性が育ててあげないといけない」のもそれが理由では。
本1冊買って読めば?と思うのだが、そもそも「自分の仕事じゃない」と思ってるからそれもしない。


だが、現在の20代は男性も、学校で家庭科も必修だ。(私の頃はギリギリ女子家庭科、男子体育という時代だった)
若い男性の方が父親+乳児だけで出かけてるのも見る機会が多いし、女性もいまの新卒は定年まで働くことを前提に就職する人も多い。

自然と「家事育児の不平等」は減っていくのではなかろうか。

C層は時代の変革により生まれた、時代の軋轢なのだろう。





そんなC層。


実は、結婚しない理由以上に、面白いくらい老後のビジョンが一緒だ。

C層は女子友が多い。
なので仲間で老後資金をあつめ、シェアハウスたてて、積立でヘルパー雇う。

シェアハウスにはAVルームと書庫を作り楽しく暮らす。
というのがマジで鉄板。

この前、女子プロの有名選手すら女子プロ仲間で同じ老後を送りたいと言ってて心底驚いた。
みんなで若い頃の名試合観戦とかしたいらしいw


これも何人かの人が言っていた言葉だ。

「結婚しないならしないで、楽しく生きていきたい」

それはそれでいいような気もする。


男性のC層の人からはあまりこういう話を聞かないのだが、鉄板の老後ビジョンなどあるのだろうか?
是非聞きたい。






広瀬ヒロ

好きなように書いています。

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