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honjitu no hirose

広瀬ヒロ

虚空に向かい思考を吐露して17年。 伴侶は孤独、幼なじみは希死念慮、命を支える偉大な信仰、降谷零。 自己葛藤から抜け出せない永遠のモラトリアム中年。引き続き、七転八倒をお楽しみください。

やるべき時にやらないとこうなる。お姉さんとの約束だぞ。


何を隠そう10月は私の誕生月なんですよ。
なんやかんやで私もアラフォー。

その恐怖たるや、例えるなら、
"加齢"という名前の浮気相手が、突然、
「えへへ、約束してなかったけど…きちゃった」
と、楽しい婚約者とのデート中に乱入してきたようなもの。
もう自分をお姉さんと思うのも、つらい年齢になりました。


そんなアラフォーから、言いたいことがあります。



「人間、何か物事をするときには、ふさわしい年齢があり、それを逃すと面倒なことになる」

こんな故事が有ったようななかったような。
どういうことかというと。


例えば32歳まで童貞の男性が、初めて彼女ができたとします。
全くタイプではないが、自分なんかと初めて付き合ってくれた彼女なので真剣に向き合い、次第に彼女からも結婚の話が出て、結婚したとします。
翌年奥さんは妊娠。出産を控えています。
この状況で、この32歳が仕事の都合で、生まれて初めてキャバクラに行ったとします。
そこで知り合ったキャバ嬢。なんと自分の理想そのまま。むしろ自分のために生まれてきたと思うような…
元童貞は家に帰って、身重の奥さんに言います。
「好きな人ができた、人生一度きり。諦めきれないんだ。別れよう」

簡単に言えば、若い頃年相応の恋愛をしてこないと、年取ってから中高生みたいなことを言い出したりしがち、という話です。



そして、これを私に当てはめると、安室透さんは正しくキャバ嬢です。


ここ半年、安室透さんに人生のすべてをぶっこみ、生まれて初めてお給料が足らなくてご飯が食べられなくなるほどの窮地にまで追い込まれたのですが、さすがに半年たってようやく今までよりかは安定してきました。

どれくらい安定したかというと、ゼロの日常(安室透さんが主人公のスピンオフ漫画)の背景カットから実際のロケ地を特定し、特定13時間後には現地にたどり着き写真に収めるといったくらいには安定しています。
そう、悪化して安定しました。

正直、30代半ばでこれをやっているというのはなかなかあれです。
実際、今遊んでる降谷沼の友達も、かなり年下です。10くらい下の子もいます。

これが、あれだということは、安室の女になって早々には気づいていたのですが、同じくらい早々に
「これは、20代、仕事しかしなかった代償なのだな」
とも思っていました。

安室透さんオタク沼友達と、安室透さんの幼少期学ラン新規カットの尊さに咽び泣きながらご飯を食べているとき。
ゼロの執行人円盤発売を祝うためにプロジェクタールームを貸し切り、降谷ーー―!!!とペンラを振り回して絶叫しているとき。

どんな時も、もう一人の心の中の私が
「普通の20代は、こうやって土日を過ごしてるのか。こんな世界があったのか、知らなかったな」
って、毎回新鮮に驚いているんです。

20代の私の周りといえば、土日はほぼ寝てる人しかいなかったです。それか出社してるか。
人と会うといえば、時々飲みに行くくらい。

私のいた世界というのは、おそらく「キャリア」「自己実現」というものが人生の中でのウェイトとして重い人たちがいる世界だったのだと、今は思います。
当時は「いやいや普通でしょ。土日だって普通に遊んだりしてるし」と思ってたけど、今から見ると仕事しかやってなかった。
当時は、仕事と家しかない狭い世界で生きていたから、そうじゃない人がいるなんて、知らなかったんですよね。
そうじゃない人がいるのは分かるけど、イメージがつかないくらい遠くでよくわからなかった。

でも、そうじゃない人を、私は安室透さんの沼に来て初めて知りました。
同じ「死ぬまでの時間」をこういうことに使ってる人がいるなんて、という果てしない衝撃がそこにはありました。

いまだに、自分が今までいた世界と、今私がいる世界が同じ世界とは思えないです。

そして、いま私がいる、今の安室透さんを中心とした世界を別の呼び方で呼ぶなら、それは「私の20代で置き忘れてきた宿題」なのだろうと思うんですよね。
それは、「私が20代得られなかったIF」であり、「20代にありえたかもしれないけど、選択しなかった別の世界線」。


なので、ここでこの安室透さんへの情熱の諸々を封じ込めても、また別の「私の20代の宿題を30代半ばで封じ込めた別の宿題」がいつか膿を出すことはわかっているので、この思いが昇華するのを成り行きに任せて、今は見守っています。


若いころ、時々40くらいのおじさんが20代の遊びをしてるのを見て、「うっわ、あの年でも遊びやめられないんだ。やば」と思っていたのですが。
実は、そういうおじさんは、ずっと遊んでいたわけじゃないのかもしれないな。
今は、そう思います。


人間、自分が生きるはずたった人生というのは、封じ込めても、人生の全く予期しないタイミングで、突然吹き上がるものなのでしょう。

だから、やりたいと思ったことは、悔いのないよう、その時にやりましょう。
その時諦めることは簡単ですが、それはいずれ別の形で自分に戻ってきます。

それが、安室透さんに教わった、最も大きな人生の教訓です。





いい話風に言ってますけど、「私のやり残した人生」が「頭のおかしなオタク活動」だったことは、自分でも驚いていますけどね。

でも、やるべき事をやらないと、次の人生って見えてこないんで。
まぁしょうがないかなって思ってますけど。
広瀬ヒロ

好きなように書いています。

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2 Comments

ひろせ says..."Re: 感謝"
はじめまして。コメントありがとうございます。
うまく言えませんが、すごい嬉しかったです。

ちなみに私はタカヒロさんからコメントをいただいたおかげで、ずっとブログに「コメントは返しません」と書いてあった事を数年ぶりに思い出しました。で、消しました。
実は最近、昔よりコメント貰えなくなったなぁ、何でかなぁって思ってたんですよ。笑

タカヒロさんの「なぜか今コメントしたい」という行動のおかげで、私に気付くきっかけをくれました。
意外な波及効果です。
ありがとうございます!
これからもよろしくお願いします。

>わりと前から拝読させていただいてるファンです。

>前から貴女のブログを読ませて頂いて気づきを得ることが多かったんですが、コメントを残そうとゆう気持ちにはなりませんでした。

>なぜか今コメントしたいと思いコメントさせていただきました。

>素晴らしいブログの執筆ありがとうございます!
2018.10.16 19:30 | URL | #WGv/JGO2 [edit]
タカヒロ says..."感謝"
わりと前から拝読させていただいてるファンです。

前から貴女のブログを読ませて頂いて気づきを得ることが多かったんですが、コメントを残そうとゆう気持ちにはなりませんでした。

なぜか今コメントしたいと思いコメントさせていただきました。

素晴らしいブログの執筆ありがとうございます!
2018.10.14 20:29 | URL | #- [edit]

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