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honjitu no hirose

広瀬ヒロ

虚空に向かい思考を吐露して17年。 伴侶は孤独、幼なじみは希死念慮、命を支える偉大な信仰、降谷零。 自己葛藤から抜け出せない永遠のモラトリアム中年。引き続き、七転八倒をお楽しみください。

自立にもいろいろある。


そういえば相談所にいた時、
(実際は残契約があるため今も在籍はしているのだが)
勉強になったことがある。





前回書いたように、「人間関係での精神的な摩耗」が、婚活むいてない、無理だと悟った理由だったのだが、具体的にどういうことかと言うと、
・関係が進展すると動悸と不安で不眠になる
・連絡が無いと動悸と不眠
・関係が安定したように見えると一時的に安堵
というのを超高速で反復横跳びする感じなのだ。
感受性がたかすぎる弊害がすごい。

特に好意が芽生え始めた相手と会ってないあいだは不安ゲージ高まりすぎ、頭が狂うのではないかと思うほどで、まだ人間関係がしっかり出来てもいないうちに、勝手にメンタルが暴走してヘトヘトになってしまう。
そんなだから、相手とあったとしても、すごく楽しみにしていたはずなのに、そのストレスで疲れきってたり、ネガティブなものが隠しきれず、(案外雰囲気とか居心地の良さに出ますよね)相手を警戒させてしまうのだ。

正直おもった。

別に付き合ってもなんでもないただの友達なのに、なんでそこまでおかしなことになってんの……


不思議なのである。
もう完全に病気のレベル。

この症状は今に始まったことではなく、私が数年間、一人でいるのも、この意味不明な症状と距離を置きたかったからにほかならない。

しかし、年もとったし、落ち着いたかなと相談所に入ってみたものの、状況は変わらなかったようだ。



相談所の活動も終わりに差しかかる時、本当に頭が狂いかけて、何とかならないかと試行錯誤する中で、朝、軽いランニングをすることがいいとしった。

これ、あとから気づいたが、科学的にも理にかなってるらしい。

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近所に森林公園があるので、そこをぽてぽて走るようになったのだが、朝の木々の煌めきや、小鳥のさえずりはなかなかに良い。
……まぁ本音を言えば、こんな精神でなければ普通にだらだらいえで寝てたいところだが、メンタルを保つためにはやむを得ない。


そんなある日、走っててふと思ったのだ。

自分はおそらく自立している方だと思う。
そこそこの家を借りもう10年近く一人で暮らしている。
経済的にはまずまずだろう。
料理もするし、家だっていきなり人が来てもまぁ上げられるレベルではある。
仕事も何をやっても楽しい。
少ないが、心から良い子だなと思える友達にも恵まれ、仕事でも必要としてくれる人がいて、人間関係だって問題ない。


ただ、ある一線を超えたテリトリーに人が入ってくると、突然書いたような酷い状態になってしまう。

思ったのは、つまりこれ、「深い対人関係」だけ、全く自立出来てないということではないだろうか?ということだ。

たぶん、自立には、色々あるのだ。
経済的な自立。
仕事の人間関係での自立。
友達との自立。
深い対人関係での自立。

経済的に自立してない人は、世間を殺したいほど恨むし、仕事の人間関係で自立してない人は居酒屋でくだをまくし、深い対人関係で自立してない人は、メンヘラになる。

なまじほかの部分の自立度が高いせいで、気づくのが遅れてしまった気がした。




さて。
この深い対人関係での自立。
どうやったら鍛えられるのか?

走ったあと、朝の公園のベンチで、少し考えた。


仕事を振り返るとわかりやすい。
転職した時、自分の転職がすんなり進んだことが今でも励みになってるのだが、
あれは別に自分が有能とかそういう話ではない。

そのぶん仕事関係では若い頃から泣いたし、きついこともあったし、病みまくったし、人の何倍も働いて真剣に取り組んでいた。
その結果なのだと思う。

山ちゃんと蒼井優の会見のなかでの
「(蒼井優と結婚できたこと)真面目にしっかり生きていれば報われることがある」
という言葉があったが、世の中のことはすべてそうなのだろう。

つまり人間、「やってきたこと、評価されること」には、それなりに「コスト」を支払っているのだ。

私は多分、深い対人関係になんのコストも払ってない。
人間のことを、何も知らないのだ。
何も痛みもおわず、ただ漫然と人と付き合ってきた結果のつけを今払わされてる。
深い対人関係の、苦しみや痛みから目を背け続け、一人の世界で生きてきたばかりに。

そして私はもうひとつ勘違いをしていた。
深い対人関係を作るには、人間のなかに入って、苦しんだり悩んだり傷ついたりしながら、訓練して覚えていく、そう思ってたのだ。

でも、そうではない。
大事なのは、どうやってこの自分の中のヘドロを消化していくか。
つまり、対応すべきは自分のメンタルの弱さやネガティブさとどう向き合うかなのではなかろうか。

なぜなら、人を深く知りたければ、自分が整ってないといけないから。


ブログを見てもわかる通り、自分のこのメンタルの弱さやネガティブさを比較的好ましく思っている。


けど、今からでも向き合おうと思う。

ノリで入った相談所だったが、短いながらも活動したこと、そこで出会ってこれを気づくきっかけとなった男性のことを思うと、活動した意味は大きかったのかもしれないな。

公園からの帰り道、歩きながらそう思いました。

広瀬ヒロ

好きなように書いています。

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