優秀な女性のおばさん - -honjitu no hirose-
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優秀な女性のおばさん

2020/ 05/ 21
よた日記
                 

突然だが仕事の話。
私の上司は女性なのだが、いい家庭で育ったのか、バリキャリ特有のケンもなくやりやすい人だ。

結構肩の力が抜けており、どうでもいいことはすぐ忘れるので、
「メール見て。昨日送ったメールだよ、おばちゃん…」
「どれじゃね…」
みたいなところも多い。
しかしながら、彼女。
前職はあるコンサル会社で、ガチガチのシステム系マネージャーをしていたらしい。
その会社は、30代で年収1000万超え、新卒社員は東大京大卒がほとんどを占める有名企業だ。
彼女はそこに、まだ男女採用差別も強い25年前に新卒入社したという話だから、女性エリートの頂点と言える。

最近も、10項目以上も7桁(百万台)の金額が書かれた書類をみながら、

上司「これ合算数値ないの?」
同僚「あっ、書き忘れました」
上司「……(この間2秒)4202万8325円かな!?あってる?!」
同僚「………(ワカラン)」
私「………(ワカラン)」
同僚「あってると思います!(ワカッテナイ)」
私「大丈夫です!(ワカッテナイ)」

みたいなことがあって、人間努力じゃないな。と驚かされたばかりだ。

しかし、上には上がいるもので、なんと彼女の上司の女性(私の上司の上司)はさらに頭のキレが凄く、3人で会議をすると、私はだいたいポケーっとすることになってしまう。
やる気がないのではなく、ついていけないのだ。
本気を出して話を聞こうと頑張った上での、ポケーなので、2人とも突っ込まない。優しい。
優しさは時に残酷ではある。


で、この2人。
50前後だが、婚姻歴なしの独身だ。

そして、2人のことを考えて、もったいないオバケの私は、こう思った。

「こんなとんでもない優秀な遺伝子が後世に残されないの、もったいないな~~~」

そう。
男性であればどんなにやばい人間であっても、大体ビジネス面で成功してれば、女性には困らず、遺伝子を残す機会はいくらでもあるのに、女性は優秀であればあるほど遺伝子を残す機会に恵まれなくなる。

こういう時、女性が結婚しない理由に対して
「いやいや、別に下方婚すればいいでしょ。それを女が拒んでるからでしょ。」
という話はありがちで、実際自分もよく言われてきたのだが、彼女たちを見ていると、感じることがあるのだ。


「彼女たちレベルになると、もはや独身以外選択肢がないような。」


これはあくまで私の勝手な想像だが。

そもそも、メスは、生殖コストがめちゃくちゃに高い。

まず一つ目に肉体コスト。
子供生んだ傷が半年近く痛んだり、体力が一気に衰えてしまう人も多く(体の一部裂いて3kgの子供と胎盤出すんだから、それはそうですよね…)、骨も脆くなる。
その上、現代医療が進んだ今ですら、出産は数パーセントの死の危険を伴うハイリスクな行為だ。

二つ目は、産んだ後に子育てをする時間コスト。
いわずもがな、これも膨大。

そして、三つ目は、メスが経済的に自立してる場合だけに発生する経済コスト。
肉体コスト、時間コストによって、自身のビジネスマンとしての経済価値が下がり、減収やマミーズトラックに入らざるをえないことで起きるのだが、これは彼女達が優秀であればあるほど重いコストとなる。
簡単に言うと、年収700万だったのに、子供産んで重い仕事できないから年収600万の仕事でセーブする、とした場合の経済コストは年100万。
また、本来だったら常務まで上り詰める才能があったとしても、子育て期間中、子育てをしないで働いてる男性とキャリアに差がつき、最終的に本部長どまり、ということもあるので、そういった数字にならない潜在的な経済コストもある。


優秀なメスは、メスに生まれ、子供を産んだだけで、このみっつの肉体、時間、経済コストを支払うことになる。
そうなると、当然、優秀なメスとしては、
「そのバカ高いコストに見合うだけのオスでないと、出産するメリットが無い」となる。
もちろん、この時の「コストに見合うオス」とは、自分と同等、もしくはより優秀なオスの事だ。

いやいや、彼女たちと同等に優秀なオスなんて、そう簡単にいるかいな、砂漠で米粒探そうってんじゃないんだから。という話である。

さらに言えば、優秀な男性側が、女性の優秀さを評価しないという問題もある。
そもそも、金がある、学歴がいい、立派な職業についているというのは、生殖面に限れば、
金があれば、子育てを豊かに出来そう。
仕事が出来て学歴があれば、利発な子が生まれそう。
こんなに才能があるなら、金にも困らなそう。
という、出産コストよりもメスのメリットが多そうなイメージをメスに抱かせるためのオスの戦略でしかない。
社会的ステータスは、条件のいいメスをより獲得しやすくするオス同士の加点競争なのだ。
だから、メスがオス社会での加点競争で良い成績を取ったとしても意味がない。
メスは、最初から女性器という最強のカードを持っているのだから。


というわけで、優秀なメスからみた、出産というライフイベントは、
・通常の女性より、より多いコストを払うことになる
・彼女たちが払う出産コストに見合ったオスはほぼ居ない
・見合うオスがいたとしても、そのオスは、優秀なメスを評価しない
という3つの問題を抱えることになるため、
「どうしても子供が欲しいという理由がない限り、あまり魅力的ではないもの」なのではなかろうか。

くわえていえば、出産の前にある結婚に関しても、結婚したら子供を望まれるプレッシャーコスト、結婚によって発生する「オスの面倒を見る」というコストが、本人が生活に求める安らぎと釣り合わない場合には、世間から「性格がおかしいから結婚できない、可哀想な女」という蔑みを受けるコストを差し引いても「結婚しないほうが得」となる。

実際、女性の年収は上がれば上がるほど婚姻率が少ないこともデータに出ているが、実際のところはこんな話じゃないだろうか。


ーーーーーーーーー




なんでこの話を書いたかと言うと、ネットで「結婚しても家事も育児も平等に頑張っていく気だったのに、出産や育児で仕事はブランクができ、全然上手くいかなくてモヤモヤする」という話を見かけて、

「いやいや、生物的に男性は生殖コスト低くて、女性は爆高な時点で、家庭で平等とか無理でしょ…当たり前だよ。結婚したら性差を受け入れなよ…」

と思わず心の中で突っ込んだからです。
世の中男女平等とかなんとか言って、変なイメージが着いてますが、そんなの男女の間に「男」と「女」の差によって発生する関係(恋人夫婦等)を築いた時点で、平等なんてありえないんですよね。
平等でいたいなら、両者の間に「男と女」を持ち出さない、これしかないでしょう。


つまるところ、メスの生き方というのは、
オス社会の加点競争(社会)に参加して、メスのコストを支払わずいきていくか。
メスのコストを支払い、その見返りに、オスの配下で生きていくのか。
の二つにひとつなのでしょう。
後者を取ったら前者は無理なので、これは両立するものではなく、基本的には、分かれ道。

たしかに、体力が物凄い、資金が潤沢=出産育児コストが低い女性も稀にいて両方とれる場合もあります。
ただ、それを見て「普通のことなんだ」と勘違いした女性が、妊娠8-9ヶ月目に切迫早産になりかけて緊急入院し、というのはよくある話です。
実際、過去に行われた「女性の労働と出産」みたいな国の調査で、「残業が20時間以上になると切迫早産か流産する人の割合が優位に上がる」ことが結果としても出ています。
余談ですが、この調査は、同じ項目で4年に1回行われるのですが、この項目だけは1回限りで調査項目から削除されてて笑いました。そら、都合悪すぎる数字ですからね。

周りみてても、まともに働いてる妊婦で何事も無く産休入りした人見たことないんですね~。


しかし、こうして考えると。
今の世の中って、出産コストもほぼ負わずに生きているオス(オスが作った社会)が、メスに「オス社会で競争」と「メスのコストを負う生き方」の両方頑張ってヨロシク!って求めてるようなもので、「何が、一生懸命頑張ってる女性がカッコイイだ、頭狂ってんのか?」って話ですよ。
ワーキングママたちが疲れ果ててる理由も結局これでしょう。

相談所入ってた時も、共働き希望の男性ってズレた人が多くて、当時はなんだろうこの言い表せない…なんか…と思ってたんですが、
振る舞いや機能としてはメスであることを求めるくせに、オス社会でも勝ち続けることを求める(事務職は嫌だのなんだの)という、思考力のなさ、図々しさへのイラつきだったんだな、と思うと、腑に落ちます。

じゃあこれ、どうするのって話ですが。
まず、育児、経済コストをそれぞれ社会福祉で穴埋めしていくのが1番手っ取り早いと思います。
育児コスト、経済コストを、(例えばそれまでの本人の納税額などに応じて)国と企業が保証する。
そうすれば、話はだいぶ変わるでしょう。
また、日本の場合「メスがオスの世話をするコスト」も重いため、この辺は婚外子の権利拡充でフォローできるでしょう。
婚外子の場合、父親はあくまで父親であり、夫婦ではない(同居はしている)、という形はフランスなどが既に取っています。

この方法は、企業は有能な女性を長く使って稼げる、国は優秀な子供が増える、女性は生き方が多様化される、で三方よしです。

出産の肉体コストは避けられませんが、それでも出産コストをどうしても払いたくない場合には、代理出産、養子もありだと思います。
実際海外では、富裕層の代理出産が市場化して、貧しい人にたった数百万で子供を産ませるビジネスが横行し、人権問題になるくらい増えてるそうです。



ただ、この国は、夫婦別姓ですら「同姓の方が絆の深い一体感ある家族になれるし、それが普通だし困ってない」という幼稚園児並の反対意見でゴネるレベルですからね。

それらが叶うより、国が滅びる方が先でしょう。


そして最後になりますが、これはあくまで私の想像なので、実際のところの話も知りたくはありますね。

小池百合子、黒柳徹子、吉永小百合、田嶋陽子…


頭が良く優秀だからこそ、未婚だったと思われる女性のおばさんたち。
どうして結婚しなかったのか。
本当のところを、私は一度、聞いてみたいですね。


                         
                 

コメント

        

Re: 皐月さん
お久しぶりですー!皐月さんもお変わりないですか?

高収入だと子供産まない、は聞いたことありますが、知能指数との相関は初めて聞きました。
面白そうなので、さっそく図書館で予約しました!今度読んでみます~!面白いこと教えてくださってありがとうございます。

過去記事へのコメントでもすごくうれしいです。
むしろ覚えててくださってたり、古いのまで読んでくださって…という風に思うので、有難さましましです。

あと、紹介いただいたBL漫画は速攻で読みました!
雰囲気も良いですが、話の作りも、無理な盛り上げもないのに、ぐいぐい引っ張る展開で良い作品ですね~。
めっちゃ面白かったです。

カプの雰囲気が自分で読むタイプじゃない作品なのでおすすめ頂かなかったら読まなかったと思います。
ありがとうございました。

あと、非公開コメントの件、ブログのシステムのバグです!
テンプレート変えて1年近くたちますが、今まで気づいてませんで。
教えてくださって恐れ入ります……

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(色んな意味で)

承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
Re: ニコルズさん
初めましてー!
一番乗りおめでとうございますー!
しかも長い事読んでいただいてありがとうございます。
男性からコメントいただく度に「よくこんな男性に辛辣なことばっかり書いてるブログ読んでくださって…」と感動しております。
ありがたい。

つや姫の事、確かに大昔に書きましたね?!
言われて思い出しました。
ニコルズさんの生活にブログが侵食してるというの若干嬉しいです。
しかし、実はうちは、つや姫にするとあまりにぶくぶく太るので、数年前から、やっすいお米に変えております…☺️

そうなんですよね。
色々わかると、しんどい事しかないですね。
幸福な豚より悩むソクラテスの方が良いなんていいますが、幸福な豚の方がどう考えてもいいと思います。笑

こうしてニコルズさんのように読んで感想くださるのが、健やかさに繋がってます。
殺伐とした日常のつらみを共有できているというのは、とても有難いです。


>拍手一番乗りで嬉しくてコメント残させてもらいます。
>
>6年くらい?前からの読者です。
>全然関係無いですが、このブログで知って以来、米はずっとつや姫買ってめす。
>
>多分同年代の♂(バツイチ子なし)です。
>
>広瀬さんみたく聡明な方だと、色々分かってしまって、よりしんどく感じる事多そうだなぁーと眺めています、最近。
>
>進化生物学観点で人間観ると、結局ただの動物であり、生殖戦略で絶対に男女対立が起きちゃいますよね…。
>
>それは人間の動物としての基本仕様だから変えられないにも関わらず、僕ら人間は一方で、それらを言語化して認識出来てしまう知能も持ってしまってるので、しんどいよなぁーと、常々思っています。
>
>(男の生き辛さ、女性の生きづらさってきっと全然違って、また同じ性でもどんな遺伝子もらったかで個々で全然違うとも思ってますが)
>
>ちょっと今回のお題とずれる所ではありますが…。なんとくコメントしてみました。
>
>少しでも心健やかに過ごされる事を願っております。
なんとなく
拍手一番乗りで嬉しくてコメント残させてもらいます。

6年くらい?前からの読者です。
全然関係無いですが、このブログで知って以来、米はずっとつや姫買ってめす。

多分同年代の♂(バツイチ子なし)です。

広瀬さんみたく聡明な方だと、色々分かってしまって、よりしんどく感じる事多そうだなぁーと眺めています、最近。

進化生物学観点で人間観ると、結局ただの動物であり、生殖戦略で絶対に男女対立が起きちゃいますよね…。

それは人間の動物としての基本仕様だから変えられないにも関わらず、僕ら人間は一方で、それらを言語化して認識出来てしまう知能も持ってしまってるので、しんどいよなぁーと、常々思っています。

(男の生き辛さ、女性の生きづらさってきっと全然違って、また同じ性でもどんな遺伝子もらったかで個々で全然違うとも思ってますが)

ちょっと今回のお題とずれる所ではありますが…。なんとくコメントしてみました。

少しでも心健やかに過ごされる事を願っております。