目黒区で売っている麻薬の話。 - -honjitu no hirose-
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目黒区で売っている麻薬の話。

2020/ 07/ 02
よた日記
                 

用があって、学芸大学駅に行った時なんですけど。

外食するほどゆっくりも出来なかったので、
「あぁ、そういえばこの先にパン屋さんがあったような。それ買って家で食べようかな。」
と思いまして。

行きました。
しいの実社っていうパン屋さん。
結構にぎわっている店だというのは知っていたものの、
そもそも月に1回パン食べればいいほうっていうくらいパンに興味がないので、何年も行かないままだったんですけど。

で、何の期待もしていないので、適当に入りまして、適当に買いました。

ツイストドーナツ チョコ味 130円
ミニバケット 130円
パンプキンパン 250円
野沢菜おやきパン 180円

こんな感じ。
パンプキンパンとおやきをお昼に食べて、おやつにツイストドーナツでも食べて、ミニバケットは冷凍でもするか、という布陣です。

記憶なので値段は若干違う気がしますが、とりあえず安い。

で、家に帰ってパソコンひらきながら、まずパンプキンパンを食べまして。

パンプキンパンは、パンプキンの黄色いほのかな色がついた、米粉的なもち系の丸いパンです。
ちょうど両手にすっぽりおさまるような、生後2か月くらいの子猫程度の大きさをした、ふわわふわでボリュームのあるパン。

大きいので半分食べたら飽きるだろうなと一口食べるじゃないですか。

次の瞬間。
パンが消えたんですよ。
そこそこの大きさのパンが、丸まるいっこ。
跡形もなく消える。
いや、正確には焦げ茶色のテーブルに、パンプキンパンの上に乗った粉が微かに散っていて、パンプキンパンは確かにそこにいたはずなんです。
でも、記憶もない。
一秒前まではあったはずなのに。

え????こわすぎない????
ホラー???

あまりの恐ろしさに、消えたパンに呆然としながら考えたんですけど。

みなさん、フロー状態って知ってますかね。
(熱中して絵とか創作しているとあっという間に時間がたつアレ)


たぶんこのパン、一口食べた瞬間に、強制的に無我の境地に入らされるやつなんですよ。
いやもう、美味しいとかっていう感情が全く芽生えないんです。

パンを食べている瞬間、私の自我は完全にパンプキンパンに支配され、体感時間が停止します。

そして、止まった時の中で、ただ、ひたすらにバターをパンに塗り口に運ぶという行動を繰り返し、パンがなくなった瞬間に無我の境地から脱しハッとして、パンがないことに気づく。


お前、何言ってるんだって思うと思うんですが、いや、本当に、もう美味しいとか美味しくないとかそういう話じゃないんですよ。


これね、絶対麻薬入ってますよ。


だって、パンプキンパン、食べた人間の脳を完全に支配しますからね。
基本的に
「パンプキンパンがあるから食べよう」
「パンプキンパンがなくなった」
「パンプキンパンをまた食べたい」

の三種類の思考しかできないようになりますよ。
これ、麻薬の常習性の恐ろしさでよく聞くアレですよ。
麻薬のことしか考えられなくなるって言うアレ。
めちゃくちゃ怖いですよ。

まず起きた瞬間に、
「よし、今日もパンプキンパンを買うぞ」
から一日がスタートしますから。

っていうか、正直に言うと、パンプキンパンを食べた翌日、もう一回わざわざ買いに行きました。
仕事の昼休みに自転車で。

で、その日の昼は、昨日画像取りそびれたから、今日は写真撮ってから食べよう~と袋からパンプキンパンを取り出したものの、その瞬間に脳がハックされて、気づいたらその日も、パンが消えてました。
※他のパンも基本的に脳がハックされるので、今回はグルメネタなのに画像がありません。

しかも、パンプキンパンの怖さは、実はここからでして。
2日目の食べ終わった後、唐突に情緒が不安定になったんですよね。

「どうしよう、明日から最短でも、あと5日もパンプキンパン食べられない……」
(※食べた日は金曜だったのですが、土日は店休、平日は開店が11時なので、在宅仕事の日しか、ここのパンは食べられない)


パンプキン食べた日の夕方、なんと仕事終わりにもう1回買いに行きました。

しかも、
「こいつ昼にも来たのに夜も来た。まだ買ってから4時間しか経ってないのにどういうことなんだろう…」
と店員さんに思われるのが嫌だったので、行ったことのないもう1店舗のほうまでグーグルマップ使って行った。
必死。



信じられる……?
人間の脳をここまで破壊するパン怖すぎない……?
書いてても普通に怖いですもん。
これが人間のすることか?
情けはないのか。(?)

ちなみに、最初の2回は2食分として大量に買っても結局パンが無くなるまで食べ続けるマシーンになってしまっていたのですが、3回目に買った時は、ようやく麻薬に耐性が着いてきて、きちんと冷凍庫にしまうことが出来ました。
良かった…



で、ここのパンの美味しさの秘密なんですが。
酵母がものすごい良いんですよね。
かなり独特な酵母で、生地が全体的にみっちりしてます。
どのパンもずっしりした食べ応えのある生地なんですが、かなり細かく膨らむので(バケット等でも大穴が空くムラができない。すごい。)、食べ応えと軽やかさが同居した、モチのような焼き上がり。


ネットの記事を見て美味しいと評判のホットドッグも食べたのですが、こんなにふんわりしっとりしたコッペパンある??ってすごい驚きました。
パン生地がしっとりしてるので、具材とのバランスが良く、味の一体感がかなり高いです。


しかもね、パン自体の食べごたえがあるので、おかずパン系のパンがまたうまいんですよ……
おかずパンがどれだけ映えるかって、7割くらいは具材の美味しさで押し切れるんですけど、残り3割はパンの精度にかかってくるので、そういう点で、難しいところまでキチンと作りこんだ、非常に満足度の高いパンに仕上がってます。
今のところ好きなのは、やはりホットドッグですね。
普通のソーセージに葉っぱ一枚、粒マスタードとケチャップだけの、武士みたいなホットドッグですが、まじで美味しいです。
特に粒マスタードのチョイスがいいですね。パンの強さ、ソーセージの肉感にあった、酸味の少ない粒がしっかりしたものを選んでいて、解釈完全一致感がすごい。
握手させて頂いていいですか、ってなる。


バケットとパンプキンパンも、実は未だに、バター以外を試せてないんですよね。
もうね、バターだけで果てしなく美味しいんですよ。
バター、バケット、コンソメスープ。
これだけで貴族みたいなご飯を食べた満足感ありますからね。

本当は、塩や胡椒、オリーブオイルなどのコンビネーションを開発したいんですけど、まったく、そこまでたどり着かない。

あと何回か食べて気持ちを落ちつけてから開発したい所ですが、パン自体がバターの旨味を最高に引き立てている気もしていて、オリーブオイルの前に色んなバターで試した行きもしています。

とにかくポテンシャルの高さが凄いですね。
というか、テーブルパンに限れば、これを食べる前までは、浅〇屋のバタール、ジョ〇ル・〇ブションのフォカッチャが私の中での二強だったんですが、(そのふたつも相当美味しいんですけど)
今やもう、

「この世には二種類のパン屋しかない。しいの実社か、それ以外か。」

みたいな話ですよ。
パン業界のローランド、しいの実社。
恐ろしい店だよ。




ちなみに、このパン屋さん。
障害者の支援施設としてのパン屋さんのようでして。
時々、奥から障害者の方が出てきます。
店にいる時「今日は暑いね?!」をレジの人に10回くらい言い続けて、レジの人めっちゃ困ってるっていうありがちな光景もあったりするんですけど、
もうね、私の中では障害者とかどうとかよりも
「うわっっっ!!!めちゃくちゃ美味いパンを作ってる神が裏からでてきた!!!」
位しか思わないんですよね。
いつもTwitterでみてる神絵師を、初めてイベントで見たオタクみたいなものですよ。

もしかしたら、お手伝いかもしれないし、片付けしかしてないかもしれないけど、神のパンに関わってることには変わりないですからね。
ありがてぇ~~~!!!って感じです。


というわけで、皆さんも、平日に学芸大学駅にお越しになるというレアイベントがあった際は、是非、しいの実社にお立ち寄りいただいてはいかがでしょうか。
一緒に合法麻薬パンプキンパン吸おうぜ!

                         
                         

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